米女子プロゴルフツアー通算2勝で、来季参戦3年目を迎える畑岡奈紗(19)=森ビル=が、米フロリダ州の住宅街つきゴルフ場に新拠点を構える予定であることが24日、分かった。
すでに最終候補の絞り込みが完了し、順調に契約がまとまれば、来年1月下旬にも申し分ない練習環境でトレーニングを開始する。
男子の松山英樹(26)、小平智(29)ら多くのトッププロが拠点を持つフロリダに“NASA邸”が誕生する。年間を通して温暖で過ごしやすく、シーズン中盤からほとんどの試合が東海岸で行われるため、移動の負担が少ない。「強くなるためにも米国に拠点が必要」と話しており、11月の最終戦後、本格的に家探しに着手していた。
ゴルフ場の中に家があれば、好きな時にラウンドや練習が可能。日本では千葉・季美の森GCなど数少ないが米国では珍しくなく、石川遼も米ツアー参戦時にはフロリダ州オーランドにあるゴルフ場敷地内の家に住んでいた。
2019年は開幕戦のダイヤモンドリゾーツ・チャンピオンズから始動。4~8月に5戦行われるメジャーに重きを置き、序盤戦の日程を変更する。これまでは早めにシードを確定させるため、2月にオーストラリアで行われる米ツアー(19年は2戦)に出場していたが回避。2戦目はホンダLPGA(タイ、2月21日開幕)と余裕を持たせる。
「勝ちたいのはメジャーなのでピークを合わせたい」。念願の拠点と練習環境を手に入れ、1977年全米女子プロの樋口久子以来、日本人42年ぶり2人目のメジャー制覇に向かう。
◆主な日本選手の米国住宅事情 宮里藍さんは09年、カリフォルニア州ロサンゼルスに一軒家を購入。宮里美香は12年、フロリダ州オーランドに一軒家を購入した。石川遼は13年、オーランド(ゴルフ場内)とカリフォルニア州カールスバッドに自宅を所有。松山英樹は15年、オーランドに7LDKの一軒家を購入。小平智は18年11月、オーランドに自宅を購入した。ディズニーワールドもあるオーランドは治安が良く、ゴルファーに人気となっている。