黄金世代の河本結が弟と2年ぶりのタッグで2位発進


 ◆女子プロゴルフツアー アクサレディス宮崎 第1日(29日、宮崎・UMKCC=6525ヤード、パー72)

 今季ツアー本格参戦1年目の河本結(20)=エリエール=が6バーディー、ボギーなしの66をマーク。6アンダーで1打差2位と好発進。アマチュアで出場した17年の同大会(予選落ち)以来2年ぶりに、同じ日体大ゴルフ部で1つ下の弟・力さん(19)がキャディーを務めた。「2年前のリベンジしたいと思い、レギュラーツアーへ出場が決まってから一番にこの試合は弟が担ぐと決めた。小さい頃から一緒にゴルフしているので心強い味方だった」と語った。

 前半3番では「自分でも驚いた」と、18メートルのロングパットを沈めてこの日2つ目のバーディー。これで勢いに乗ると、5番でも20メートル、14番で8メートル、16番で15メートルといずれも長いパットを沈めてバーディーを奪ってスコアを伸ばした。「きょうはパターが良かった」とうなずいた。

 弟の助言で前日(28日)の練習からパターを太めのグリップのものに替えた。握り方もクロスハンドに変えたが「今朝もまだ元のパターと2本で迷っていて…」と明かす。だが弟が河本に告げることなく、今朝、元のパターをキャディーバッグから抜いた。「僕がプレーヤーでも迷ってしまうと思うので。夜から抜くと決めていた」。河本は「迷いなく『これで行く』と決められたので良かった」と感謝した。

 先日引退を表明したプロ野球のイチロー外野手は小学6年のときから憧れの存在。約2か月前からはイチロー外野手の言葉を待受画面に設定しており「一打、一打に集中して、自分を信じてやるしかない」。レジェンドの言葉を胸に、20歳がツアー初優勝を目指す。

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