黄金世代の臼井麗香が2位「10人目になりたい」 渋野不在も同世代が躍動


3番ティーを放ち笑顔の臼井麗香

3番ティーを放ち笑顔の臼井麗香

  ◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス 第1日(6日、茨城・ゴルフ5カントリーサニーフィールド=6380ヤード、パー72)

 1998年度生まれの「黄金世代」のひとり、臼井麗香(20)=ディライトワークス=が1イーグル、6バーディー、ボギーなし64で回り、首位と1打差の2位につけた。念願の初優勝、そして、黄金世代10人目の優勝へ意欲を見せた。同じ黄金世代の浅井咲希(21)=小杉CC=が10バーディー、1ボギーの自己ベスト63で回り、首位。申ジエ(31)=スリーボンド=、イ・ミニョン(27)=Qセルズ=の実力派韓国選手も臼井と並び、1打差2位に続く。

 海外メジャーのAIG全英女子オープン(8月1~4日)を制した渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が不在の今大会でも、黄金世代が躍動している。2週前のCATレディース(8月23~25日)を制した浅井が首位。1打で追うのが、初優勝を狙う臼井だ。10番からスタートした臼井はインの9ホールで5バーディーを量産。後半のアウトでも5番でバーディーを奪った。そして、この日、一番の見せ場が8番パー4。残り117ヤードの第2打をピッチングウェッジで直接、カップにねじ込み、圧巻のイーグル。「歓声で入ったことが分かりました」と会心のショットを満面の笑みで振り返った。

 ボギーなしの64。昨年のプロテスト第3日と並び自己ベストスコア。ツアーでは自己最高をマークしたが、実は前日までトラブルを抱えていた。先週のニトリレディスに出場(予選落ち)した後、2、3日に日本女子オープンの最終予選会にも参戦し、34位で通過。4日から今大会に備え、練習ラウンドを行う予定だったが、過密日程による疲労で体調を崩し、5日のプロアマ戦も欠場。ぶっつけ本番で臨んだ。キャディーを務めた妹・蘭世(らんぜ)さん(17)もコースは知らなかった。「3年前に一度、回ったことがあるけど、全く覚えていない。次のホールがどっちにあるのかも分からなかった」と苦笑いしながら話した。目の前のショットに集中したことでビッグスコアをたたき出した。

 同じ1998年度生まれの「黄金世代」では勝みなみ、畑岡奈紗、新垣比菜、大里桃子、河本結、渋野日向子、原英莉花、小祝さくら、浅井咲希と9人もツアー優勝を果たしている。「10人目になりたい!」。センチュリー21レディス(7月26~28日)の4位が最高の臼井は初優勝への意欲を隠さなかった。

 特長の派手なウェアも堂々とアピールする。「みんな同じより変な、派手な子がいてもいいと思うんです。友達には、そのウェア着たくない、と言われていますけど」と臼井は快活に話した。黄金世代から、また、新たなヒロインが大きく飛躍しつつある。

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