畑岡奈紗、最年少メジャー3勝へ1差発進「最高の状態」「取りたい気持ちはある」


11番、ティーショットを放つ畑岡奈紗

11番、ティーショットを放つ畑岡奈紗

 ◆女子プロゴルフツアーメジャー第2戦 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第1日(12日、兵庫・チェリーヒルズGC)

 日本勢最上位の世界ランク9位・畑岡奈紗(20)=森ビル=は5バーディー、2ボギーの3アンダー、69で首位と1打差の3位と好発進した。3月以来、約半年ぶりの国内試合でフェアウェーを外したのは一度だけとショットが安定。20歳245日での最年少メジャー3勝目を狙う。

 畑岡はショットを武器に前半17番までに4バーディーを奪った。11、12、14、17番は全て約1メートルとピンに絡め、ギャラリーを沸かせた。「前半はすごくよかったので、もう少し後半伸ばしたかった」と振り返ったが、1打差3位の好位置に「60台なので、そんなに悪くない。ティーショットも自信を持って振っている」と、うなずいた。

 8月に一時帰国し、地元の茨城などでスイングの確認とともに精力的なトレーニングを行い、調子を上げた。直前には海外メジャーで2週連続の予選落ち。本人も「筋力が落ちているのが分かった」と振り返るように、体重が2キロ近く落ちていた。「また一から、しっかりトレーニングした」。その後、米ツアーで2戦連続トップ5と復調して、3月以来の国内ツアーを迎えた。

 今週も、10日とこの日のラウンド後にコース近くのジムで1時間のトレーニング。スクワットやデッドリフトなど強化メニューで汗を流した。指導する日本ゴルフ協会・フィジカルコーチの栖原弘和氏(34)は「短時間、高強度で翌日にできるだけ疲労を残さずにパフォーマンスを維持、向上するのが目的です」と説明。「今は最高の状態」と太鼓判を押した。

 これまで日本女子オープンを2勝(16、17年)しており、20歳245日での最年少メジャー3勝目が懸かる。勝てば2009年の日本女子プロ選手権で達成した諸見里しのぶの23歳59日を大幅に更新する。畑岡は「LPGA(日本女子プロ協会)の冠の大会なので、取りたい気持ちはある」と力が入っている。(岩原 正幸)

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