◆女子プロゴルフツアー 今季メジャー第3戦・日本女子オープン最終日(6日、三重・白山ヴィレッジGCクイーンC=6479ヤード、パー72)
首位タイから出た畑岡奈紗(20)=森ビル=が6バーディー、3ボギーの69をマーク。通算18アンダーで、20歳266日での最年少メジャー4勝を成し遂げた。1969年大会で達成した樋口久子の24歳31日を抜いて歴代1位となる年少での達成となった。
16年大会(栃木・烏山城CC二の丸・三の丸C)でアマチュアとして史上初めてメジャー大会を制覇。17年大会(千葉・我孫子GC)では76、77年の樋口久子以来、40年ぶり2人目の大会連覇を果たした。昨年大会(千葉CC野田C)は2打差の4位から出た最終日を68で回ったが、3打足りず2位に終わった。今大会は昨年のリベンジを果たし、2年ぶり3度目の優勝。大会3勝は、樋口久子の8勝に次ぐ2位タイ。また大会記録を更新する通算18アンダーで制した、9月のメジャー第2戦、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(兵庫・チェリーヒルズGC)に続き今大会でメジャー大会2連勝。女子プロ選手権との同一年制覇は、77年の樋口久子(通算7回)に次ぐ史上2人目の快挙となった。
同じ1998年度生まれで、黄金世代の大里桃子と15アンダーで並んで迎えた最終日。出だしの3番、4番をボギーとしスコアを落としたが、5番で第2打をピン約2メートル半に寄せて、最初のバーディーを奪い、右拳でガッツポーズを見せ、単独首位に立った。続く9番の第1打を打つ前には、前の組が詰まっており、約19分間待った。それでも畑岡の集中力は途切れることなく、第1打を木にあてながらもフェアウェーに運ぶと、第2打をピン約1メートルに寄せるスーパーショットでギャラリーを沸かせ、連続バーディーを奪って折り返した。
後半も強風が吹き荒れる中、持ち前の攻めるゴルフで耐え抜いた。11番で約6メートルを沈めてバーディー。15番の第2打でグリーンを外しピンチを迎えたが、第4打で約2メートルを沈めてパーセーブ。4位スタートの岡山絵里(23)が一時、1打差まで迫ったが、畑岡は16番で約2メートルのバーディーパットを沈めてスコアを伸ばし、振り切った。