藤田寛之「うれしい」1差2位浮上…5年ぶりVと米ツアーZOZO見えた


 ◆男子プロゴルフツアー ブリヂストンオープン第2日(11日、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C=7119ヤード、パー71)

 10位から出た藤田寛之(50)=葛城GC=が7バーディー、ボギーなしの64で通算10アンダーの1打差2位に浮上。2014年以来5年ぶり優勝と、米ツアーのZOZOチャンピオンシップ(24日開幕、千葉・習志野CC)出場権が見えてきた。今平周吾(27)=フリー=が11アンダーで首位。台風接近に伴い、第3日(12日)は中止。54ホールの短縮競技で賞金加算は75%となる。

 会見場に現れた藤田は「久々でうれしいな~」と第一声を発した。10、11番の連続バーディー発進で前半に6つ伸ばし、64で1打差2位と猛チャージ。「この年なんで手元が狂う時もある」と苦笑しながら「先週、(師匠の)芹澤(信雄)プロにスイングを見てもらって修正して、アイアンショットがよかった。いい位置にいるのでうれしい」と手応えを口にした。

 14年ダイヤモンドカップ以来の19勝目と、今大会の上位3人に与えられるZOZO―の出場権が見えた。現状では、2位タイが4人いるため賞金ランク順で27位の藤田は圏外。36ホール終了なら大槻とハンが獲得するが、「土曜が中止になったけど、日曜プレーして54ホールと思ってやっている」と逆転を狙う。

 ZOZO―が行われる2週後は、夏の段階で趣味の釣りをしにスタッフと伊豆に行く予定を入れていた。「(米ツアーには)若い人が出た方がいいんじゃないか」と謙遜するが「出られるならもちろん出ます。(スタッフも)その方がうれしいでしょ」。6月に小型船舶免許を取得し、自ら「船長」と名乗るベテランは笑った。

釣り予定変更も 50歳を迎え、シニアツアーにも出場できるが、「(レギュラーの)出場資格もあるし、多くの応援してくださる方に恩返しをしたい」と、若手と競い復活優勝を目指す。12年に43歳で賞金王になった男は、23歳下の昨季賞金王・今平を追う。(岩原 正幸)

 ◆今大会で決まるZOZO―の出場資格 〈1〉今週の上位3人(プロのみ、順位が並んだ場合は賞金ランク上位者)〈2〉今大会後の賞金ランク上位7人が出場権。現状で〈1〉は首位の今平と2位タイの4人から大槻(ランク20位)とハン(24位)が圏内。藤田(27位)、貞方(39位)は圏外。今週3日間競技なら賞金加算は75%、2日間なら50%となり、〈2〉で逆転出場を狙う賞金ランク下位選手は不利になる。

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