米ツアー通算1勝の今田竜二氏(43)がZOZOチャンピオンシップでタイガー・ウッズ(43)=米国=ら注目選手のプレーを占った。24日からの大会期間中もプロの視点から解説する。
マキロイ松山デーとV争い 優勝争いはスキンズマッチ(21日)に出場したウッズ、マキロイ、松山、デーが中心になるでしょう。トーマス、シャウフェレも候補に挙がります。ドローヒッターの方がプレーしやすいコースのため、この2人には有利と予想します。松山君は先週3位といいプレーをして状態はいい。安定感もあり、上位でプレーしてくれるでしょう。
私は長年米国でプレーしましたが、アマチュア時代のウッズのライバルなんて言われるのはおこがましいです。まだお互いパーシモン(ヘッドが木材のドライバー)を使っていた16歳の頃、17歳のタイガーと初めて回りました。彼がティーショットを打ち、30~40ヤード前に行く飛距離に度肝を抜かれました。2000年の全米オープンで久々に顔を合わせ、これが世界一なんだと感じました。ドライバーやアイアンショットの音が今も心に残っています。
昨年8月の全米プロで2位に入り「来年は絶対に(メジャーを)勝つだろうな」と思いました。飛距離が多少劣っても気持ちと技術でカバーする。今は左膝の手術明けで、アイアンショットにいつものキレがなく100%の状態ではない。それでも、何をするか分からないのがタイガーですから、期待したいと思います。(プロゴルファー)
◆今田 竜二(いまだ・りゅうじ)1976年10月19日、広島県生まれ。43歳。91年に14歳で渡米。ジョージア大進学後はウッズに次ぐ全米アマランク2位になった。99年にプロ転向。05年からPGAツアー本格参戦。08年AT&Tクラシックで青木功、丸山茂樹に続く日本勢3人目の米ツアー優勝。同年、W杯日本代表で3位。16年国内ツアーを最後に試合出場はない。