渋野日向子、47位後退も来年の出場へ早くもラブコール 


1番、ティーショットの前に蜂が体の近くを飛び回り、苦笑する渋野日向子(カメラ・生澤 英里香)

1番、ティーショットの前に蜂が体の近くを飛び回り、苦笑する渋野日向子(カメラ・生澤 英里香)

 ◆米女子プロゴルフツアー スウィンギングスカート 台湾選手権 第3日(2日、台湾・ミラマーゴルフCC)

 【台北(台湾)2日=ペン・岩原正幸、カメラ・生澤英里香】推薦出場する渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が来年の今大会出場へ、早くもラブコールを受けた。ラウンド後に大会主催者から“打診”され、前向きな姿勢を示した。この日は34位から出て4バーディー、5ボギーの73で通算イーブンパーの47位に後退。花畑に打ち込んだ“鬼門”の15番は、リカバリーに成功しボギーでしのぐなど見せ場をつくった。

 渋野はホールアウト後のパット練習中、大会主催のスウィンギングスカート社の王政松会長から声をかけられ、来年の大会出場へ誘いを受けた。10月30日のプロアマ戦で同組で回った王会長直々のラブコールに「もちろんです。台湾の方はみんな優しくて大好き」と来季の自身の日程が未定ながら2年連続出場へ前向きな姿勢を示した。

 この日も“しぶこ劇場”は全開だった。黄緑色の南国風のウェアで登場し、いきなり1番の第1打。構えに入った瞬間、蜂が「ブーン」と顔の辺りを回った。驚いた表情で仕切り直すと、約150人の観客から笑い声が上がった。「この(ウェアにプリントされた)お花(に寄ってきた)かなあ。蜂に好かれ、あまりうれしくないけど友達が増えてよかった」。気持ちを切らさず、連続バーディー発進した。

 だが、3番以降は特有の芝と後半に吹いた強風に苦戦し米ツアーの洗礼を浴びた。前日にカート道から第2打を池に入れ、ダブルボギーとした15番では、またもトラブルに見舞われた。第1打を右に曲げ、コンクリートの右の花畑へ。「お花畑、日本にないですよね。あんなタンポポ咲いちゃって」。第2打で何とか脱出し、3打目は6アイアンで「自分を褒めてあげたい」好ショット。グリーン右に運ぶと、ナイスボギーでしのぎ「“15番イップス”で昨日のことがよぎった。ようボギーで上がれたな」と、うなずいた。

 1日夜には「しゃぶしゃぶで、牛タンを8人前食べた」と食欲旺盛。結果は日米通じて、6月の宮里藍サントリーレディス以来の2日連続オーバーパーとなったが、「いいところもあったので、昨日ほどショックではない」と悲観はしていない。「これからご飯食べてワイワイガヤガヤして切り替えます」と、いつも通り明るかった。

最新のカテゴリー記事