石川遼、持ち味の「劇場型ゴルフ」でV争い


5番、バーディーを奪い、歓声に応える石川遼

5番、バーディーを奪い、歓声に応える石川遼

 ◆男子プロゴルフツアー最終戦メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 最終日(8日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 首位と2打差の5位からスタートした石川遼(28)=カシオ=は、16番まで消化。6バーディー、2ボギーと通算8アンダーまで伸ばした。17番まで消化し、首位を走る今平周吾(27)=フリー=と1打差の激しい優勝争いを演じている。

 プロゴルフの世界で勝負を分けるサンデーバックナイン(最終日後半9ホール)で、石川が持ち味の“劇場型”のゴルフを見せた。

 507ヤードと長い難関の11番パー4でバーディーを奪い、ついに首位タイ浮上。続く12番パー4では第1打を左に大きく曲げてボギー。1組前でプレーする今平が13番パー4でバーディーを奪ったため、首位陥落しただけではなく、2打差に広がり、流れを失ったかに見えたが、13番、14番パー4で連続バーディーをもぎ取り、再び、首位に並んだ。

 だが、しかし。15番パー3で大ピンチに陥った。第1打は砲台グリーンから転げ落ちて、大オーバー。第2打でもグリーンに乗せられず、第3打でようやくピン2・5メートルへ。長いボギーパットは執念で沈めた。またもや首位から陥落したが、辛うじて優勝争いに踏みとどまった。

 16番パー4は、嫌な流れで迎えたが、3ウッドで放った第1打はフェアウェーど真ん中。第2打を3メートルのチャンスにつけると、ほぼストレートのラインをねじ込み、みたび首位に迫った。

 石川は残り2ホール。今平は残り1ホール。今季最終戦は、いよいよ、大詰めを迎えた。

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