◆アジアンツアー共同主管 男子プロゴルフツアー SMBC シンガポールオープン第2日(17日、シンガポール・セントーサGC)
【セントーサ島(シンガポール)17日=榎本友一】第1ラウンド(R)の残りと第2Rを行い、第2Rは日没順延となった。3打差15位で出た大槻智春(29)=真清創設=が5バーディー、1ボギーの67で回り、通算6アンダーで日本人最高の暫定7位へ浮上。15位で出た石川遼(28)=カシオ=は73で暫定42位へ後退。ジャス・ジェーンワタナノンド(タイ)が10アンダーで暫定首位に立った。
気温30度を超す開幕戦で、大槻が予選落ちした過去2年との違いを見せた。6番で8メートル、8番で9メートルのスライスラインを読み切って伸ばし「パットがよく入ってますね。3度目の正直だからじゃないですかね」と大粒の汗をぬぐった。
前週は欧州ツアーの香港オープンで7位。日本より気温の高い香港からシンガポールに入った。「昨年、一昨年は多少あった」という暑さへの慣れは、真冬の日本からの移動に比べて楽になり、体がよく動いている。前週最終日には、昨年の全英オープン覇者のシェーン・ローリー(アイルランド)と同組で回った。初めてのメジャー王者とのラウンドに「圧倒的な飛距離があるし、めちゃくちゃうまい。60ヤードくらい置いていかれるホールもあった」と刺激を受けた。
上位4人に入れば7月のメジャー、全英オープン切符を得る。「全英は結構見ていたので、出たい気持ちはあります」と初メジャーへの思いは強い。米ツアー1勝の小平智と日大時代の同期が、夢舞台への道を切り開く。
◆大槻 智春(おおつき・ともはる)1990年1月26日、茨城・神栖市生まれ。29歳。父の影響で7歳からゴルフを始め、鹿島学園高3年時の2007年に関東ジュニアで優勝。日大に進学もプロ転向するため10年11月に中退し、11年からツアーに参戦。18年に賞金ランク40位で初シード獲得。19年関西オープンで初優勝。家族は両親と姉。172センチ、94キロ。