昨年のプロテストに合格した安田祐香(19)=大手前大1年=が21日、世界的電機メーカーのNEC(本社・東京都港区)との所属契約締結を発表した。今後はヘッドギア、バッグ、ウェアに同社のロゴが入る。
安田は昨年8月、NEC軽井沢72で14位となりベストアマを獲得した。「東京五輪のゴールドパートナーでもあり、日本を代表する企業のNEC所属になることはとても心強いです。アマチュアのナショナルチームの活動もサポートしていただき、ご縁も感じますし、しっかりホステス大会も盛り上げられるようなプロを目指して頑張っていきたい」と大きな瞳を輝かせた。
同席したNECの中俣力・執行役員常務は「限りない将来性をお持ちです。海外に戦いの場を求めている安田さんの姿と私どもの企業理念がシンクロした。(日本女子ツアーの8月の)NEC軽井沢72でのホステスプロとしてのご活躍にも期待しています。ぜひ挑戦を応援したい」と契約に至った背景を明かした。さらに、契約期間については単年更新と前置きした上で「岡本さん、福嶋さん、原さんと皆さん長期にわたってご活躍頂いているので、安田さんとも長いお付き合いをできたら」と長期契約も視野に入れていることを明言した。
また、デサント社のブランド、ルコックスポルティフとのウェア契約もこの日、発表した。安田は「アマチュアの時からデサントさんにお世話になっていたし、着心地もいいのでプロでも着られるのはうれしいです」とほほ笑んだ。
安田は11月のプロテストに4位で合格。12月の最終予選会も2位に入り、20年レギュラーツアーの前半戦出場権を獲得している。開幕戦のダイキンオーキッドレディス(3月5日開幕、沖縄・琉球GC)が、新型コロナウイルスの観戦拡大の影響で無観客開催に決定。「デビュー戦が無観客になったのは残念ですけど、しっかりプレーして成績を出せれば。(コロナウイルスは)怖いですけど、早く無くなるといいな」と早期の終息を祈った。今月、タイ・パタヤ合宿を張った。6日間で6ラウンドするなど練習を積んできた。昨年のこの時期は腰痛に苦しんでおり「練習量やトレーニング量は去年の2、3倍はできています」と安田は自信をみなぎらせた。持ち前の正確なショットを武器に開幕ダッシュに備えている。