美人女子大生プロ・安田祐香に“世界の岡本”がエール…同じNECと所属契約


フォトセッションでポーズをとるた安田祐香(カメラ・橘田 あかり)

フォトセッションでポーズをとるた安田祐香(カメラ・橘田 あかり)

 昨年プロテストに合格した、日本女子ゴルフ界期待のルーキーでミレニアム世代の安田祐香(19)=大手前大1年=が21日、世界的電機メーカーのNEC(本社=東京・港区)との所属契約を発表した。

 単年だが、同社によれば長期的な契約を視野に入れたもの。米ツアー18勝の岡本綾子(68)、同2勝の福嶋晃子(46)ら世界で活躍した先輩も所属した大企業のサポートを受け、早期の米進出の夢を語った。また、デサント社のブランド、ルコックスポルティフとのウェア契約も発表した。

 美人女子大生プロが偉大な先輩たちに続く世界進出を宣言した。安田の記者発表中に、過去に契約していた岡本、福嶋、現所属の原江里菜の3人からメッセージが届いた。

 岡本からは「まずはプロとして1年間、戦い抜く強い体を作ることが大切。アスリートとして後悔しないように1分、1秒、今に全精力を注ぎ、世界で戦うための力を養ってください。練習はウソをつきません」などと金言を授かった。福嶋からも「応援してくれる全ての皆さんに、喜んでいただけるような選手になってください」とエールを受けた。安田は「偉大な先輩方に、早く追いつけるように頑張りたい」と意欲を口にした。

 NEC主催の昨年8月のNEC軽井沢72で、14位となりベストアマを獲得した縁もある。この日、テレビカメラ15台など多くの報道陣の前に立った安田は「世界でも有数の企業のNEC所属になることはとても心強い。ご縁も感じますし、尊敬されるプロを目指したい」と輝かせた。

 開幕戦のダイキンオーキッドレディス(3月5日開幕、沖縄・琉球GC)が、新型コロナウイルスの影響で無観客開催となったが、「デビュー戦が無観客になったのは残念ですけど、しっかりプレーして成績を出せれば」と冷静に話した。腰痛対策で今季は“4勤1休ペース”で参戦予定。「安定したプレーをして、後半戦の出場権を獲得すること。近いうちに米ツアーに行きたいので世界ランクも上げたい」と安田。プロとして世界一への挑戦が始まる。(榎本 友一)

 ◆安田 祐香(やすだ・ゆうか)2000年12月24日、神戸市生まれ。19歳。坂田塾に小3で入りゴルフを始める。17年日本女子アマで優勝しアマ日本代表入り。プロツアーでは17~18年にアマ最長タイの10戦連続予選通過。滝川二高卒。19年4月初開催のオーガスタナショナル女子アマ3位。同年海外メジャーのエビアン選手権37位でベストアマ獲得。AIG全英女子オープン59位。163センチ、54キロ。家族は両親と姉。

 ◆所属契約 新聞記事などに常に露出することから、プロゴルファーが結ぶ契約の中で用具使用と並び、高額とされている。自社CMへの優先出演権やオフのイベントへの出席など、年間数日の拘束日が設定されている。ただ、そうした“縛り”を嫌う選手も多く、男子は宮里優作、池田勇太、今平周吾ら所属契約を結ばないトッププロもいる。

 ◆ミレニアム世代 逸材がそろう2000年度生まれのこと。昨年の富士通レディースでアマ優勝、プロ転向した古江彩佳、18年日本ジュニア&日本女子アマ2冠の吉田優利、アマ日本代表で活躍した西村優菜、米ツアー参戦中の山口すず夏ら。2学年上「黄金世代」は世界ランク4位の畑岡奈紗、全英女子オープン優勝の渋野日向子ら。

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