渋野日向子“勝利の女神” サントリー、猛攻11トライで4位浮上


トップリーグを観戦した渋野は、所属サントリーのマスコットとジャージーを手に笑顔で応援した(カメラ・小河原 俊哉)

トップリーグを観戦した渋野は、所属サントリーのマスコットとジャージーを手に笑顔で応援した(カメラ・小河原 俊哉)

 ◆ラグビートップリーグ第6節 日野ーサントリー(22日・秩父宮)

 サントリーが、計11トライを奪う猛攻で日野に69―14で圧勝。4勝目(2敗)を挙げて4位に浮上した。この日は、女子ゴルフの渋野日向子(21)が、1月に所属になったサントリーの応援にプライベートで駆けつけ初のラグビー生観戦。“スマイル・シンデレラ”に力水をつけてもらったW杯日本代表のFB松島幸太朗(26)は、今夏に挑むフランス1部リーグに向けて刺激を受けたことを明かした。

 “勝利の女神”渋野の応援にサントリーが猛烈な刺激を受けた。前半をウィング中鶴のハットトリックなどを含む7トライを奪い47―7で折り返すと後半も爆発。センター・ギタウなどの計4トライを追加して、日野を粉砕した。

 大勝を挙げた試合後のロッカールームで、サントリーのチームソングが響き渡った。大合唱の中心にいたのは渋野だ。1月に同じ所属になった“スマイル・シンデレラ”を勝利の部歌で大歓迎。渋野の視線を「意識してプレーした」という松島は「見に来てくれてうれしかった」と感激。今夏に挑むフランス1部リーグに向けても「競技は違えどトップレベルのプレーを見せることでお互いにとっても刺激になる」と感謝した。

 1万3856人の観衆を集めた秩父宮で初めてラグビーを生観戦した渋野は、チームのボックス席でチームタオルを首にかけて「行け、行け、行けぇ~!と大声で応援しました」。敵防御を吹き飛ばすフランカー・タタフの猛突進からのトライには「すごい感動的」と感嘆。前半31分に出番となったFB松島が、ファーストタッチで敵防御を引きつけるステップを切り、ウィング・中鶴のトライを演出したプレーには、「やっぱりキレがすごかった」とため息が漏れた。

 チームは優勝争いに残る2敗を堅守し4位に浮上。同じ所属の仲間となった渋野とも「ONE TEAM」の絆も生まれ、中盤からの巻き返しに向けて松島も「いい流れができた」。一方の渋野は、国内女子プロゴルフツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(3月5~8日、琉球ゴルフ倶楽部)前に完全リフレッシュ。自身のインスタグラムにも「最&高」とつづった。開幕戦は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、無観客で開催されるが「ラグビーを見てすごいいい刺激、経験をさせてもらいました。ガーッていきたいなって思います!」と笑顔全開で意気込んだ。(小河原 俊哉)

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