アプローチをふわっと上げて止めるロブショットは、アマチュアにとって憧れのアプローチショットですよね。でもロブショットはプロでも難しい技。100を切れないアマチュアがロブを打とうとすると、ボールを拾おうするが故に手首を使うので、大抵はミスします。100を切りたいのであればロブショットは全く必要ありません。
アプローチの球筋はすべてボール位置を変えることで解決できます。基本はロフトなりに上げて転がすピッチエンドラン。真ん中にボールを置き、グリップの位置を太ももの内側にセットします。あとは手首を使わずに距離を振り幅で調整する。まずは、基本となるピッチエンドランの球の上がりと転がりを覚えておいてください。
次に、ボール1個分右に球を置いてみましょう。するとグリップが左太ももの前に来て、ハンドファーストの構えになります。このとき、ウェッジのロフトが通常よりも立っているのが分かりますよね。球足を出して転がしたいときには、このように構えて打ちます。
また、球を上げたいときは、ボールを1個分左にセットして構えます。グリップの位置は体の真ん中に来ますよね。するとフェースは自然と開くので、上げようとして無理に手首を使わずとも球は上がるようになります。
球の置く位置で球筋を変える。球の高さを調整できるようになれば100切りはもうすぐそこです。(次回はパッティングについて)
<プロフィール>
青木翔(あおき・しょう)1983年3月28日、福岡県生まれ。36歳。福岡大卒業後にプロゴルファーを目指す。27歳の時にティーチングプロ資格を取得。2017年から渋野日向子のコーチとなり、19年のAIG全英女子オープンでは渋野のキャディーを務めた。181センチ、77キロ。血液型A。