昨年大会覇者の池田勇太(34)=フリー=ら10人の男子プロゴルファーが読売テレビが31日に放送した、新型コロナウイルスの影響のため、開催中止となった日本男子プロゴルフツアー、ミズノオープン(茨城・ザ・ロイヤルGC、報知新聞社特別協力)の特別番組「~全英への道~ミズノオープン」に出演した。
池田は電話出演し、昨年大会を振り返った。8016ヤード(パー72)の設定となった第3ラウンドに、大会コース新記録の66をマーク。「ディフェンディングチャンピオンなので、すごく楽しみにしていました。66というコース記録を今年、また更新したいなという気持ちはしていましたね」と開催中止を残念がった。昨年大会では、憧れの尾崎将司の通算90勝記念に発売された“ジャンボパター”を使用し「僕は春先の芝は苦手なんですけど、そんな時に面白いパターと巡り会えて優勝できましたね」と感謝していた。
2009年大会王者の石川遼(28)=カシオ=は、自宅からリモート出演。首位で出て12番パー4で左OB2発で「9」をたたきながらも、16番パー5でグリーン右ラフから奇跡的なチップインイーグルを決めて優勝。ツアー通算3勝目で、日本男子最年少の17歳で全英切符を手にした。「(首位で迎えた12番は)今ならドライバーは持たないと思う。あの頃は、ドライバーで曲げた後の対処をどうするかを考えていた。良い経験になっていますね」などと明かした。
15年大会でミズノ所属のプロとして、29年ぶりのホスト優勝を遂げた手嶋多一(51)。「水野社長からは、大会前からプレッシャーをかけられていました」と告白。最終日の途中で首位に立つと「緊張で忘れていましたね」と、大好きな缶コーヒーをラウンド中に飲み忘れてプレーしていた秘話も披露した。
今年から、ミズノと総合契約を結んだ時松隆光選手会長(26)=筑紫ケ丘GC=もリモート出演。福岡の実家で家事手伝いもしており「最近、パン切り包丁で右手の指を切りました」と苦笑い。国内男子ツアーは4月以降、6月末まで7試合が新型コロナの影響で開催中止。ツアー再開のめどは依然たっていないが「ぜひ会場に来て、喜んで帰って頂けるように頑張ります」と選手会長として早期の再開を願っていた。