【しぶこのコーチ青木翔プロ100を簡単に切る方法】<7>パッティング


まずは手で球を転がし、強さと距離感を測る

 100がなかなか切れない大きな原因はパッティング。プロの世界でも「パットイズマネー」と言われるように、パット一打で大きく賞金が変わってきます。それだけパットは大切。今回は、3パットを打たないコツを話したいと思います。
 18ホールを2パットで収めれば36パット、99でラウンドするにはグリーンオンまで平均3・5ストロークでOKですよね。ミドルホールではボギー、ショートホールに至ってはダボを打っても大丈夫。このように考えると楽にゴルフができるようになります。
 アベレージゴルファーのパッティングを見ていると、縦距離が合わずに行ったり来たりして3パット。そんな光景をよく目にします。実はパッティングで一番大切なのは、この縦の距離感。距離が合っていれば、多少左右の曲がりを読み違えてもワングリップ以内に球を置くことができるので、2パットで収まる可能性が高くなります。

次に右手だけで距離感を合わせて打つ。最後は両手でパッティングする

 距離感を合わせるには、まずは右手(利き腕)でボールをターゲット(カップ)まで転がしてみてください。自分がイメージしている距離と、実際に球が転がる距離が合うようになれば、次に右手一本で球を打ち、インパクトの感覚と振り幅による距離感をつかみます。そしてきちんとターゲットまで転がせるようになれば最後に両手で打つ。このときのパターの握りはクロスハンド、逆オーバー、ベースボールなど何でもOK。自分が違和なく一番振りやすい握りをお勧めします。これでもう3パットは撲滅!パッティングの精度向上で100切りはできます。(次回はバンカー編です)

<プロフィール>
青木翔(あおき・しょう)1983年3月28日、福岡県生まれ。36歳。福岡大学卒業後にプロゴルファーを目指す。27歳の時にティーチングプロの資格を取得。2017年から渋野日向子のコーチとなる。2019年のAIG全英女子オープンでは渋野のキャディーを務める。181センチ、77キロ、A型。