渋野日向子、今季初の最終日「笑顔で終われるように」“しぶこ劇場”を予告


 ◆米女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 ANAインスピレーション 第3日(12日、米カリフォルニア州ミッションヒルズCC)

 首位と12打差の52位で出た渋野日向子(21)=サントリー=は6バーディー、1ボギーの67。昨年11月の国内ツアー以来、約10か月ぶりに60台で回り、通算4アンダーで8打差の21位に浮上した。36位で出た畑岡奈紗(21)=アビームコンサルティング=は67で6アンダー14位に浮上。65のブルック・ヘンダーソン(23)=カナダ=と71のネリー・コルダ(22)=米国=が12アンダーで首位。

 前日は「ポンコツ」とイライラしていた渋野が、今季初の決勝ラウンドで快調に伸ばした。出だしの10番で約10メートルを沈めてバーディー発進すると、3番では約15メートル、9番は約12メートルを決めきりバーディー。今大会から実戦投入したクロスハンドグリップを駆使し、10メートル以上の長いパットを3つも沈めた。昨年11月の国内ツアー・大王製紙エリエールレディス(優勝)最終日以来の60台に「思った以上のスコアが出て、100点に近いゴルフができた」と満足げに笑った。

 「60台」には執着があった。前日の夕食時、師匠の青木翔コーチ(37)との会話のなかで、「明日60台を出したら、ステーキをおごってあげる」と言われた。「ステーキ」に目を輝かせた渋野は「なので、とりあえず60台は出したかった」と勝ち誇った顔で明かした。

 この日はショットでピンを狙い過ぎず「安全」なプレーを心がけた。だが「攻め」が真骨頂の渋野は、今季初の最終日へ「明日は悔いの残らないよう、攻めのゴルフをしてもいいかな。攻めていいスコアで、そして笑顔で終われるように」と“しぶこ劇場”を予告した。

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