初の秋開催のマスターズが開幕 松山英樹は約3時間の中断はさんでパー発進


 ◆米男子プロゴルフツアー メジャー第3戦マスターズ第1日(12日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC=7475ヤード、パー72)

 新型コロナウイルスの影響で4月から延期され、史上初めて秋開催となった“ゴルフの祭典”が開幕した。ところが、出だしから波乱の幕開けとなった。雨で各組スタート時間が10分遅れてティーオフした。

 7年連続9度目の出場の松山英樹(28)=LEXUS=は、10番パー4から午前7時21分にティーオフした。3ウッドでの第1打は、292ヤード飛ばして左のフェアウェーへ。アイアンでの第2打をグリーン左手前に外したところで「悪天候のため中断」となった。激しい雷雨の後、約3時間後に再開となった。

 米ツアー5勝で日本男子悲願のメジャー初制覇に挑む日本のエースは、大会カラーの緑色のウェアを初日から着用。晴れ間の広がった再開後の第3打をピンそばに寄せ、パーで発進した。13番パー5で3打目を60センチにつけ、バーディーを先行させた。

 日本勢では2018、19年日本ツアー賞金王の今平周吾(28)=フリー=も出場予定。大会史上初の2度目の連覇を狙う米ツアー歴代最多82勝のタイガー・ウッズ(44)=米国=も、10番からティーオフした。

 日照時間が短いため、84回目の大会で初めて1番、10番からスタートとなった。スタート予定時間も例年よりも1時間30分早まっている。また、大会初の無観客開催のため、コースには観客席もロープも無し。いつもの熱狂的な大歓声は無く、静寂の中でのラウンドとなっている。4月開催時にはアゼリアのピンク色の花が咲き乱れるコース上だが、黄色や橙色に紅葉した木々が彩っている。

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