マスターズ第3日 松山英樹は第3Rを72で首位と8差10位へ後退「自分をコントロールできなかった」


 ◆米男子プロゴルフツアー メジャー第3戦マスターズ第3日(14日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC=7475ヤード、パー72)

 日没順延となった第2ラウンドの残りと第3ラウンドを行い、日本男子歴代最多米ツアー5勝の松山英樹(28)=LEXUS=は1打差6位で出た第3ラウンドで生命線のショットが不安定で4バーディー、4ボギーの72と伸ばせず、首位と8打差の通算8アンダーの10位へと後退した。

 松山はこの日、午前7時30分から第2ラウンドの残り3ホールのプレーを再開した。気温が下がり、前日まで2日間の半袖から長袖に着替え、青いベストも重ね着してのラウンド。3ホールを全てパーでホールアウトし、約2時間後に第3ラウンドに臨んだ。

 静寂の中での勝負の「ムービングサタデー」。日差しが強くなり、第3ラウンドは青と白のストライプの半袖ウェアに身を包んだ。任成宰(韓国)、潘政■(王へんに宗)(台湾)とアジア勢3人同組でのラウンド。松山はパー5の2番で、3打目を1メートルに寄せてバーディーを先行。この時点で首位に並んだ。

 ただ、495ヤードと距離の長い難関の5番パー4で、3パットのボギー。それでも、続く6番パー3で、ピン下11メートルから強めに打ってバーディーで、首位と4差と食い下がった。8番パー5は第1打を右のフェアウェーバンカーに入れ、第2打でミスが出て手痛いパー。9番パー4はアイアンでの第2打をミスして傾斜でグリーン手前に転がり落ち、4メートルのパーパットを外してのボギーとなった。

 10番は、3ウッドでの第1打を右の林へ曲げてボギー。13番パー5では、グリーン左からの難しいアプローチを1メートルに寄せてバーディー。続く14番パー4は、アイアンでピン左上1・5メートルにつけて伸ばした。だが、15番パー5で3メートルのバーディーパットを打ちきれずにパー。17番パー4では3パットのボギーを喫した。

 世界屈指の高精度を誇る得意のアイアンショットが乱れ、苦しむ場面が目立った。ホールアウト後、松山は「思うように自分をコントロールできなかった、というところで。スコアも伸びなかったですし、すごく悔しい一日になったかなと思います。少しグリーンも速くはなっていましたけど、なかなか自分をコントロールできなかったことで、上位との差が開いたかなという感じですね。まだ何があるかわからないと思うので一打、一打集中して頑張りたいなと思います」と振り返った。

 2016年全米オープン王者のダスティン・ジョンソン(36)=米国=が1イーグル、5バーディー、ボギーなしのベストスコア65をマーク。通算16アンダーで後続に4打差をつけ、単独首位に立った。2002年のタイガー・ウッズ(米国)以来となる、世界ランク1位での優勝に王手をかけた。

 新型コロナウイルスの影響で4月から延期され、初めて無観客&秋開催で行われている。

最新のカテゴリー記事