マスターズ最終日 松山英樹は72で優勝者と12打差の13位に「来年は必ず勝てるように」


 ◆米男子プロゴルフツアー メジャー第3戦マスターズ最終日(15日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC=7475ヤード、パー72)

 最終ラウンドは霧の影響で10分遅れて始まり、日本男子歴代最多米ツアー5勝の松山英樹(28)=LEXUS=は8打差10位で出て、4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72で回り、通算8アンダーの13位で終えた。日本男子悲願のマスターズ制覇は、来年4月以降にお預けとなった。

 松山はこの日、午前10時55分に1番からスタートした。朝方は霧がたちこめて気温が下がり、白い長袖を羽織ってのラウンド。徐々に晴れ間が広がると、上着を脱いで勝負カラーの黄色い半袖ウェアでプレーした。

 2番パー5で2オンに成功し、幸先良くバーディーを先行させた。しかし、続く3番パー4で3パットのボギー。4番パー3でアイアンでの第1打をピン左1メートルにつけ、バーディーを奪い返して、バウンスバックを決めた。その後はショットの不安定さが時折、顔を出し、なかなかチャンスにつけられずに後半へと突入した。

 後半は今週最も風が強まり、打ち下ろしの10番パー4では、アイアンでの第2打をグリーン左に曲げてボギーが先行した。難度の高い11番パー4は、3オン3パットのダブルボギーを喫した。それでも、13番と15番のパー5で粘り強く取り返した。フェアウェーキープ率64%、パーオン率67%は前日と同じ数字で、ショットでこの日もなかなかチャンスを作り出すことができなかった。

 ホールアウト後「うまくいったところもありますし、悪かったところもあって、結果としてすごく悔しいですけど、いい一週間だったなと思います」と振り返った。

 今年は異例の日程で、約5か月後には次回のマスターズが例年通り4月に行われる予定だ。「少し苦手意識が出ている感じがあるので、ここの対策をしっかりして来年、良いプレーができるようにしたいと思います。なかなか良い結果は出せていないですけど、しっかりと頑張って来年は必ず勝てるように頑張ります」と、節目の10度目の出場となる来年大会での大願成就を誓った。

 新型コロナウイルスの影響で4月から延期され、84回目の大会は史上初めて無観客&秋開催で行われた。

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