◆米女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 全米女子オープン 第3日(12日、米テキサス州チャンピオンズGCサイプレスクリークコース=6731ヤード、パー71)
昨年のメジャー、AIG全英女子オープン覇者の渋野日向子(22)=サントリー=は3打差の単独首位で出て1バーディー、4ボギーの74で回り、通算4アンダーの単独首位でホールアウトした。2位のエイミー・オルソン(米国)に、1打差をつけて日本人初のメジャー2勝目に王手をかけた。
渋野は上下白いウェアに身を包んで「ムービング・サタデー」に臨んだ。ともにアマチュアのリン・グラント(スウェーデン)、ケイトリン・パップ(米国)の2人と最終組でのラウンドとなった。ピン位置が難しくなり、前日の雨でボールに泥がつきやすくなるなど、我慢合戦の様相を呈した。
渋野は1番パー4で3パットのボギーが先行。5番パー5で3打目を1・5メートルにつけてバーディー。7番パー4はグリーン左に外してボギー。前半1つスコアを落として、3打差の単独首位で折り返した。後半は、14番パー4で第2打をグリーン右バンカーに入れてボギー。最終18番パー4は第1打で泥がボールにつき、第2打がグリーン左バンカーへ。2・5メートルのパーパットが外れてボギーで終えた。通算アンダーパーが4人のみというサバイバルを懸命に耐え、2位に1打差の通算4アンダーでホールアウト。19年全英女子オープンと同じく最終日最終組となった。
第3ラウンド後は海外メディア、日本メディアの取材を次々と受けた。「今日は本当に難しかったですし、ショットもこの2日間よりはうまくいかなくて。首位にいる緊張感が最初からあったので。最後まで、その緊張感を体の中に入れたままずっと18ホールを回っていたので、すごい宙に浮いている感じでした。まだ首位一番上にいるということで70点くらいかな。明日こそ天候がちょっとあやしいので。今日くらい耐えられたら。今日並みのスコアが出れば上の方で終われると思う。チャンスについたところはバーディーをとって、拾うところは拾う。自分のしたいゴルフができるように頑張りたい」と代名詞の笑顔で語った。
新型コロナウイルスの影響で6月から延期され、史上最も遅い時期のメジャーとなり、無観客で開催されている。