◆米女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 全米女子オープン 最終日(14日、米テキサス州チャンピオンズGCサイプレスクリークコース=6731ヤード、パー71)
2011年以来、9年ぶりの月曜日決戦。持ち越しになっていた最終ラウンド(R)が行われ、最終組で1打差の単独首位で出た渋野日向子(22)=サントリー=は2バーディー、5ボギーの74とスコアを落とし、通算1アンダーで2打差の4位に終わった。
9位から出て、上がり3連続バーディーを含む6バーディー、2ボギーの67で回った初出場の25歳・金アリム(韓国)が3アンダーで逆転優勝した。68の高真栄(韓国)、72のエイミー・オルソン(米国)が2アンダー2位で並んだ。
気温6度、曇り空の下で始まった最終Rで、渋野は1番をパーで滑り出した。グリーンを左に外したが、3打目の寄せを1メートル強に運び、落ち着いて沈めた。続く2番で左ラフからフェアウェーに出そうとした2打目を前方の木に当て、ボギーとした。
5番は残り76ヤードからの3打目がグリーンを大きく超える痛恨のミス。いら立ちを隠せなかったが、打ち上げのアプローチを2メートルに運ぶと、スライスラインを落ち着いて沈めるパーセーブで笑顔を見せた。
7番で残り161ヤードから6アイアンの第2打を右ラフに外すと、1・5メートルのパーパットが左に抜けボギー。前半でスコアを2つ落とし、首位タイでハーフターンした。
10番、カラーから“3パット”のボギーで初めて首位から陥落し、2位に後退。1・5メートルのパーパットは惜しくもカップに蹴られ、表情を曇らせた。続く11番はグリーンを右に外し、3打目のアプローチは8メートルへ。連続ボギーで2打差3位となった。
13番、第3打を2・5メートルのチャンスにつけると冷静に沈めて初めてのバーディー。ようやくホッとした表情を浮かべた。
その後、首位と2打差を追って迎えた16番、3メートルのバーディーパットを右に外すと、パターを振って悔しがった。17番は3パットのボギー。最終18番は約10メートルのバーディーパットを沈めた。昨夏のAIG全英女子オープンに続く、日本人初のメジャー2勝目はならなかった。
4オーバーの高橋彩華が11位。笹生優花と岡山絵里が5オーバーで13位。畑岡奈紗は7オーバーで23位となった。