![笑顔で練習ラウンドした渋野日向子(カメラ・渡辺 了文)](https://golf.hochi.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/20210311-OHT1I50302-L.jpg)
笑顔で練習ラウンドした渋野日向子(カメラ・渡辺 了文)
東日本大震災が発生した「3・11」から10年、ゴルフ界からも選手たちが被災地に思いを寄せた。女子では今年2戦目の明治安田生命レディス(12~14日、高知・土佐CC)前日の11日、渋野日向子(22)=サントリー=は「プレーで元気づけられたら」と決意を口にした。
女子ゴルフ界の顔となった渋野は、プレーやトレードマークの笑顔で、元気を届けることを誓った。
「いろいろな人にとって大事な試合。自分のプレーで勇気を持ってもらえたり、元気になってもらえたらいいな。私の持ち味みたいにしてくれている笑顔だったり、そういうところを見て、全国のいろいろな経験をされている方に元気になってもらえたら」
震災当時は小学6年だった。「10年は早いような、短いような…。学校から帰って、テレビを見ている時にちょうど津波の映像が流れてきて、何が何だか分からない状況だった。今でも頭に残っています」。多くの人を襲った津波の恐怖は、いまでも忘れられない。
被災地を思って戦う今大会は、ツアー2戦目だった19年に6位で初のトップ10入り。同年の日米5勝の足がかりとなった。2年ぶりの舞台に「思い入れがあります。この試合でトップ10に入ったからこそ初優勝ができたと思うし、いろいろな経験ができた」とうなずいた。
この日は9ホールの練習ラウンドでグリーン上を中心に確認した。無観客試合だが、初日は同じ98年度生まれ「黄金世代」の原英莉花、勝みなみ(ともに22)との注目組でのプレーだ。「(無観客で)さみしい部分はあるけど、テレビで見てくれている。一昨年よりいいゴルフができれば」と成長した姿で思いを届ける。