男子のジャパンゴルフツアー選手会は23日、国内男子ツアーの新規大会「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ byサトウ食品(5月6~9日)」の特別協賛社がサトウ食品(本社・新潟市)に、会場が栃木・西那須野CC(7036ヤード、パー72)、中継局がCSのゴルフネットワークに決まったことを発表した。賞金総額は5000万円で、144選手が出場して72ホールストロークプレーで争う。
2月下旬にスイスの高級腕時計ブランドのリシャール・ミルがコロナ禍の影響で、特別協賛断念を発表。約1か月で新たな特別協賛社にサトウ食品が決まり、池田勇太選手会副会長は「本当に窮地を救って頂いた。サトウ食品さんなしでは、開催できなかった」とオンライン会見の冒頭で感謝した。
同社は、2002~04年にも男子ツアー大会を特別協賛していた。この日の会見に出席した佐藤元社長は「17年に(当時の)石川遼選手会長が『地方巡業をやりたい』というお話を持ってきて下さり、面白いな、と18年と19年にフューチャーツアーをやらせて頂きました。サトウ食品はゴルフへの造詣が深く、社業と言ってもいいくらいでして。コロナ禍でゴルフ関係の方が働く場がない。我々が応援することで、試合ができるのであればやらせて頂きたい。また、コロナ禍でのゴルフブームもあり、盛り上がってくれたらいいなと思っています」などと、大会スポンサーを引き受けた理由を明かした。
サトウ食品とスポンサー契約する、2人の大会ホストプロの中西直人と塩見好輝もオンライン会見に出席。中西は「いつもお世話になっているサトウ食品さんに特別協賛して頂くことになり、本当に光栄に思っております」と笑顔で話した。塩見も「上位争いができるように、大会が盛り上がるように一生懸命頑張ります」と意欲を語った。
国内男子ツアーを主管する、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長も「サトウ食品様には厚く御礼申し上げます。JGTOも成功に導くために、最大限の努力をして参ります」などとあいさつした。
また、池田選手会副会長は会場が栃木・西那須野CC、中継局がゴルフネットワークに決まったことも発表。観客動員については新型コロナの状況もあり「調整中です。最大限努力をしたい」と説明した。昨年からのコロナ禍もあり、4日間生中継を要望する声が選手会理事からも出たという。
予選ラウンド2日間は6時間生中継、決勝ラウンド2日間は5時間生中継を予定。第1~3ラウンドまではスカパーで無料放送する。「より多くの方に見て頂きたい、というゴルフネットワーク様のご厚意で」と池田副会長は感謝した。さらに、連日20人くらいの選手が中継内のインタビューに出演予定だという。「なるべく多くの選手の顔と名前が出るようにしていきたい」と、選手とファンとの距離感を大事にしたこだわりのつまった画期的な大会となりそうだ。