古江彩佳は2つ伸ばし、暫定8位“五輪”“賞金女王”視野に「自分に集中」


古江彩佳

古江彩佳

◆日本女子プロゴルフツアー ▽アース・モンダミンカップ 第3日(26日、千葉・カメリアヒルズCC=6639ヤード、パー72)

 首位と5打差の12位から出た古江彩佳(富士通)は3バーディー、1ボギーの70で回り通算7アンダーで暫定8位でホールアウトした。「最初の方はすごくしんどいゴルフでパーがやっと。(ショットで)自信を持って打てなかった。いろいろ考えてしまって集中しきれなかった。今日の調子にしたらアンダーで回れたのは良かったです」と悔しさはにじみつつ、ホッとした表情を見せた。

 4番で残り12ヤードのカラーから58度ウェッジでチップインバーディー。歓声を浴び、「ラッキーだった」と安どの表情を見せた。だが、5番の第1打で「やってしまった」と3ウッドで左に曲げてパー。波に乗りきれず13位に順位を下げてハーフターン。後半は11番パー4でフェアウェーからの第2打を4番ユーティリティーでピン右3メートルにつけてバーディー。15番でボギーの後、18番は第3打をピン2メートルに寄せてバーディー締め。第2日に続き「耐える」ゴルフで上位にしがみついた。

 東京五輪代表争い“最終決戦”。古江は代表入りへ、今大会Vが最低条件。28日の代表決定まで残り1日。さらに今大会の賞金総額はツアー史上最高額の3億円(優勝賞金5400万円)に設定。現在賞金ランク3位で、初の賞金女王のタイトルに向けても大きな試合だ。「五輪は価値のあることだと思うので、目指すところではある。賞金女王も小さい頃からの夢なので、そこは意識していきながらこの大会は頑張りたい。自分がどうリズム良く回れるか次第。自分に集中して回っていきたい」と“ダブルチャンス”に闘志を見せた。

 ◆女子ゴルフの東京五輪への道 28日時点の世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人が出場権を得る。〈1〉15位以内は各国・地域で最大4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含めて最大2人が出られる。日本勢は世界ランク11位の畑岡奈紗が当確で、残り1枠をランク25位の稲見萌寧、28位の古江、31位の渋野日向子で争う。古江は今大会で優勝し、渋野が全米女子プロ選手権で5位以下なら逆転代表に決定。今大会で予選落ちした稲見は古江が優勝以外で、渋野が6位以下なら代表入り。

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