古江彩佳、ショット安定せずスコア伸ばせず 首位と9打差 逆転五輪ピンチ


ティーショットを放つ古江彩佳(代表撮影)

ティーショットを放つ古江彩佳(代表撮影)

◆女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 第3日(26日、千葉・カメリアヒルズCC=6639ヤード、パー72)

 東京五輪代表入りを狙う古江彩佳(21)=富士通=は5打差の12位から出て3バーディー、1ボギーの70と追い上げきれなかった。通算7アンダーで8位に浮上したが、首位とは9打差に開き、逆転代表入りの最低条件となる「優勝」へ厳しい状況に立たされた。66をマークした菊地絵理香(32)=フリー=が16アンダーで完全Vに王手をかけた。

 世界ランク日本勢3番手(28位)からの逆転五輪出場へ、古江が窮地に立たされた。代表切符への最低条件となる今大会優勝に向け、首位・菊地との差を縮めたい勝負どころだったが、ショットが安定せずスコアを伸ばしきれなかった。「集中しきれなかった」と悔やんだ。

 前半9ホールのティーショット後、右手を離し表情を曇らせる場面が2番と5番で2度あり、いずれも好機をつくれなかった。ショットの安定感に定評がある古江だが「最初の方からしんどいゴルフだった」とこの日のフェアウェーキープ率は約64・29%に落ち込んだ。

 トップと9打差を最終日に追いかける。極めて厳しい立場にも、五輪は「価値があるし、目指すべきところ」と語る。今回の“最終決戦”開幕前には験担ぎの「カツ」を食べ、「自分に集中」と言い聞かせた。チャンスがある限り、諦めずに戦う。(宮下 京香)

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