渋野日向子は76で68位後退…コロナ禍で急きょキャディー変更「今は全部回れてホッとしている」と涙


◆女子プロゴルフツアー 海外メジャー第3戦 全米女子プロ選手権 第3日(26日、米ジョージア州アトランタ・アスレチッククラブ=6740ヤード、パー72)

 57位から出た渋野日向子は前半の17番パー3で「10」をたたくなど、76と苦戦し通算6オーバーで68位に後退した。

 渋野がアクシデントに見舞われた。帯同キャディーが前日25日の検査で、新型コロナウイルスの陽性判定を受けたと全米プロゴルフ協会が公表した。症状はなく、再検査では陰性だったという。渋野は「難しい状況ですが、自分のゲームに集中します」と主催者を通じてコメントし、ラウンドに臨んだ。

 急きょハウスキャディーを起用し、10番からスタートすると、2バーディー、1ボギーと1つ伸ばして迎えた17番、距離の判断で苦しみ4度続けて池につかまり、9打目で何とかピンの右へ乗せ、このホールを「10」とした。後半は2、4、5番でバーディーを奪い、6番でボギー。76のプレー後、インタビューでは涙ながらに気持ちを語った。

 「昨日は、回れるか分からない状況でかなり遅くまで起きて結論を待ったが、結局昨日のうちには出ず、朝回れることになった。他のキャディーさんにお願いしてやることになった。いろいろすごい不安だったけど、回り切れてよかった…。悔しいホール(17番)が1個ある。自分の力不足。まず距離を間違えるところからだった。自分でもショックでしたけど、その後もいいゴルフができたんじゃないかと思う。今は全部回れてホッとしている。最後までやりきれたことがいい経験。まだ明日がある。どうなるか分からないけど、今日よりはましなプレーができるように頑張りたい」と気丈に話した。

 第2日は残り2ホールで3つ伸ばし、ぎりぎりで予選を通過した。五輪代表が決まる前の最後の大会で代表入りに望みをつないだが、逆転への条件だった上位進出はかなり厳しくなった。

 32位から出た笹生優花は2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの75で2オーバーの42位に後退した。

 ネリー・コルダ、リゼット・サラス(ともに米国)の2人が15アンダーで首位に並んだ。

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