今田竜二プロが分析 モリカワは父の祖国で有力な五輪金メダル候補に 高いショット精度でコースに合う


◆米男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 第149回全英オープン 最終日(18日、英ロイヤル・セントジョージズGC=7189ヤード、パー70)

 東京五輪代表のコリン・モリカワ(米国)が1打差2位から4バーディー、ボギーなしの66をマーク。通算15アンダーで逆転し、149回を迎えた世界最古のメジャーで10人目の初出場優勝を果たした。昨年の全米プロ選手権に続くメジャー2勝目。日本人の父を持つ24歳は東京五輪(29日開幕、埼玉・霞ケ関CC)の金メダル候補に躍り出た。4大メジャー初出場の木下稜介(30)=ハートランド=は64位から2バーディー、1ボギーの69で回り、2オーバーの59位で終えた。

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 モリカワ選手は終始、勝てるという自信が漂っていました。24歳とは思えないほど、本当に落ち着いていた。難しいホールの多い序盤はしっかりと耐えて7番から、得意のアイアンショットで攻めて圧巻の3連続バーディーで勝負を決めました。勝負どころで課題のパットにも1度もミスがなかった。アマチュア時代からエリート街道を歩んできて精神的に強い。勢いもあるし、ショットの精度が高くて、霞ケ関CCのような日本の林間コースにも合うと思います。父親の祖国でもある東京五輪では、有力な金メダル候補になりますね。

 木下選手は初メジャーで4日間プレーして2度、69をマークしました。貴重な経験を積み、自信と充実感を得た1週間になったと思います。次の世界選手権シリーズ、セントジュード招待もショットメーカー有利のコース。世界トップ選手に負けじと頑張って、今後もどんどん海外の試合に出て経験を積み重ねてほしいです。(プロゴルファー・今田竜二)

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