男子ゴルフの世界アマチュアランク1位の中島啓太(21)=日体大3年=が2021年のアマチュア世界一に贈られる「マコーマックメダル」を受賞したことを受けて19日、日本ゴルフ協会は中島とアマチュア日本代表のガース・ジョーンズヘッドコーチの談話を発表した。
中島のコメント以下全文。「マコーマックメダルを受賞する事ができて素直に嬉しいです。
大学に入学した時の目標が、世界アマチュアランク1位になる事でした。その目標を達成できたのは家族と大学とナショナルチームのコーチ、チームメイトのたくさんのサポートのおかげです。また、金谷拓実さんに続いて受賞できたことはとても光栄に思います。
次の目標は、松山英樹さん、畑岡奈紗さん、金谷拓実さん、笹生優花さんのように自信と代表としての自覚を持って世界の舞台で実力を発揮することです。それに向けて毎日の準備を大切にしたいです。
最後に、WAGRの皆さまに、このような国際的に競い合えるフィールドを作って頂き感謝したいです。そして、繰り返しになりますが、サポートしてくださる全ての方々に感謝しています。ありがとうございます」
ジョーンズヘッドコーチのコメント以下全文。
「世界のゴルフにおけるナンバーワンアマチュア選手として、2021年のマコーマックメダルを受賞した中島啓太選手、おめでとうございます。
私も、コーチとして、大きな喜びと充実感を感じております。新型コロナウイルス感染症による困難があり、それに立ち向かっていく挑戦があったことと思います。この直近の12か月間において、啓太が発揮した忍耐力そして競技力を高めるための努力が、報われたことを非常に嬉しく思います。
啓太は、日本のゴルフにおける素晴らしいアンバサダーであり、2016年に初めて会って以来、毎年感銘を受け続けています。毎年競技力を高め続けており、この受賞によって、世界的なアマチュアゴルフでの地位が更に認められることでしょう。
彼の良き仲間である金谷拓実選手に続き、この名誉ある賞を啓太が受賞するのを見ることが出来て、非常に感動しています。友人でありライバルである拓実と同じ世界の舞台で、啓太が努力を続けることを確信しています。
これらの若い二人の選手がこのメダルを受賞したことにより、日本だけでなくアジア太平洋地域のすべての若いゴルファーが目指すべき目標を更に高くすることになりました。
啓太はここ数年、多くの勝利と素晴らしいパフォーマンスを見せており、一貫してWAGRポイントを獲得してきました。彼は、試合に勝とうが負けようが関係なく対戦相手に対する謙虚さ、ゴルフゲームに対しての情熱そして敬意を示してきました。彼は、競技においても、普段の行動においても、世界クラスの基準とは何かを示して来てくれました。
私は、彼が達成したことを誇りに思い、このマコーマックメダルを受賞したことで、その努力が認められたことを嬉しく思っております。啓太をコーチすることは私にとって名誉なことであり、彼のキャリアが今後も発展し世界の舞台で日本を代表することを楽しみにしています。Just Keep Going!!」
なお、中島はこの受賞で22年6月の全米オープンと7月の全英オープンのメジャー2大会出場権も獲得した。両大会開催時点でアマ資格を保持していることが条件となる。
◆中島 啓太(なかじま・けいた)2000年6月24日、埼玉・加須市生まれ。21歳。6歳でゴルフを始め15年からアマ日本代表入り。18年アジア大会個人&団体金メダル。同年オーストラリアアマ選手権優勝。同年アジア・パシフィックアマ選手権2位。21年3月の東建ホームメイドカップ2位、同7月の日本アマ選手権優勝。ベストスコアは61。平均飛距離は290ヤード。「巨人ファン」で目標は巨人・菅野智之投手。178センチ、77キロ。血液型A。家族は両親と姉2人。