◆米男子プロゴルフツアー プレーオフシリーズ最終戦 ツアー選手権 第1日(2日、米ジョージア州イーストレイクGC=7346ヤード、パー70)
4月のマスターズで日本男子初のメジャー制覇を遂げた松山英樹(LEXUS)はショット、パットともに苦しみ1バーディー、5ボギー、1トリプルボギーの77と崩れた。通算6オーバーで最下位の30位発進となった。
年間ポイントの上位30人が出場できる最終戦は、2019年からシーズンのポイント成績を反映したハンディキャップ戦となり、総合ポイント1位のパトリック・カントレー(29)=米国=は初日10アンダーからティーオフ。同22位の松山は初日1アンダーからのスタートとなった。
世界屈指の精度を誇るアイアンショットを武器に歴代2番目となる8年連続出場の快挙を遂げた松山だが、この日はらしさが影を潜めた。フェアウェーキープ率は42・86%で25位。パーオン率は38・89%で28位と低迷した。2番パー3で第1打をグリーン左のバンカーに入れてボギーが先行。4番は第1打を右林に曲げてボギー。9番は3パットのボギーで後退した。
後半も10番で第1打を左に曲げ、5オン2パットのトリプルボギー。13番で第2打を2Mにつけて初バーディーを奪うも、15番では3パットのボギーを喫した。2017年第1日と19年第2日の「75」を更新する大会自己ワーストスコアとなった。
8月の東京五輪から6連戦の最終戦。ホールアウト後のテレビインタビューでは「何もいいところはなかったです。ちょっと疲れもあるのかなとは思います」と振り返った。なかなか流れをつかみ切れなかった一日を「良いと思ったらすぐ悪くなったり。そういうのが今日はずっとあった」ともどかしそうに話した。首位とは19打差に開き、初の年間王者の座は絶望的となった。それでも「1つ、1つ、来季につながるように明日からもやっていきたい」と練習場で目沢秀憲コーチらと懸命に調整に励んだ。
世界ランク4位のパトリック・カントレー(米国)が67で回り、13アンダーの単独首位。同1位のジョン・ラーム(スペイン)が2打差で追う。優勝者は年間王者として、1500万ドル(約16億5000万円)を獲得する。