松山英樹は前日から12打縮める大会自己最少65で26位浮上 「曲がり幅が減ったのがよかった」


◆米男子プロゴルフツアー プレーオフシリーズ最終戦 ツアー選手権 第2日(3日、米ジョージア州イーストレイクGC=7346ヤード、パー70)

 4月のマスターズ王者の松山英樹(LEXUS)は30位スタートで、小技がさえて7バーディー、2ボギーとこの日のベストスコア65をマーク。通算1オーバーで26位に順位を上げた。

 年間ポイントの上位30人が出場できる最終戦は、2019年からシーズンのポイント成績を反映したハンディキャップ戦となり、総合ポイント1位のパトリック・カントレー(米国)は初日10アンダーからティーオフ。同22位の松山は初日1アンダーからのスタートとなっている。

 歴代2番目に並ぶ8年連続出場の日本のエースは第1ラウンド後に修正に励み、一日で本来の姿を取り戻しつつある。フェアウェーキープ率こそ21・43%で30位と苦戦も、パーオン率は前日の38・89%から61・11%まで改善された。アプローチ、パターの小技もかみ合って、世界ランク1位のジョン・ラーム(スペイン)と並ぶこの日のベストスコアをたたき出した。

 米ツアー4勝のダニエル・バーガー(米国)と2サムでのラウンド。1番から出ると、松山は2番で第1打をピン左上3Mにつけてバーディーを先行させた。5番はアイアンでの第2打を、ピン下2Mにスピンをかけて止めて伸ばした。6番パー5は、グリーン手前バンカーからの3打目をピンそば70センチにつけてバーディー。7番はピン右6Mをねじ込んで伸ばした。

 後半は、11番パー3で第1打を左バンカーに入れてボギー。12番は第2打をピン右上2・5Mにつけて伸ばした。16番も第2打をピン上3Mにつけてバーディー。18番は3打目を70センチに寄せてバーディー締め。2018年最終日と並ぶ大会自己最少スコア「65」となった。

 ホールアウト後のテレビインタビューでは「昨日と違って、良いプレーができたかなと思います。昨日よりは(ショットの)曲がり幅が減ったのがよかったなとは思います」と淡々と振り返った。「まだ(順位は)下の方なので、明日も良いプレーができるように頑張りたい」とシーズン最終戦を可能な限り上位で締めくくることを誓った。

 世界ランク4位のパトリック・カントレー(米国)が66で回り、通算17アンダーの単独首位。ラーム(スペイン)が1打差の2位で追う。優勝者は年間王者として、1500万ドル(約16億5000万円)を獲得する。

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