驚異のエージシューター田中菊雄の世界152 武藤一彦のコラム


 田中さんの主宰する一般社団法人日本エイジシュートチャレンジ協会主催の第2回チャレンジカップが9月13日、東京・多摩丘陵の桜ヶ丘カントリークラブで行われる。エージシューター田中さんを囲む同協会のコンペで160人が参加、年齢をハンデとするアンダーハンデ競技18ホールを争う。
 エージシュートを競技として定着させ、ゴルフに真剣に取り組み高齢化社会を元気に長生きしませんか?と2018年6月、田中さんのエージシュート300回を記念して立ち上げた、その3年ぶりのイベントである。

 

 エージシュートは今年6月で、800回の大台を超え、来年、2月末には1000回の大台に乗る勢い。大張り切りだ。8月、前半は雨の多いぐずついた天気が一転、気温35度を越える後半の暑さも5日間休んだだけで月間26回を記録した。6日には38,36の74、エージシュートに12アンダーの自己タイ記録も出た。
 17日には同組の74歳の石川保さんと2人そろってエージシュートを達成した。石川さんは毎週、一緒にラウンドする仲間。田中さんに刺激を受けチャレンジしているが、よみうりGCで75、エージシュート界の慣例に従い、数え年のエージシュートだったが、みんなで祝った。田中さんが同組の人とエージシュートを一緒に達成したのが、これで2回目だった。「仲間の成功には格別の味わいがある。エージシュートの快感を味わってもらえてうれしかった」という。「仲間たちは、みんな最近はエージシュートを身近なものとして受け止め始めた。エージシュートだからというのではない。ゴルフをやるなら真剣に取り組む、その手段としてのエージシュートだ。ゴルフは標をもって一生懸命やった方がいい。それが分かったのだと思う」 晴れ晴れとした表情だった。
 今年の3月3日の誕生日から8月末までの6か月間で田中さんのエージシュートは129回を数えた。残る半年で月平均20回ならエージシュートは1000回の大台を突破する。9月、チャレンジが始まった。

 

 ◆田中 菊雄(たなか・きくお) 1935年3月3日、島根・松江市生まれ。86歳。神奈川・川崎市を拠点にリフォーム、食品など5社、社員400人を抱える「北山グループ」取締役会長。東京・よみうりGCなど4コース所属、ハンデ5。初エージシュートは06年8月、71歳のとき静岡・富士国際富士コースを70で回った。173センチ、65キロ。