世界アマランク1位の中島啓太、隔離明けで1アンダー47位発進「楽しみながらゴルフができました


中島啓太

中島啓太

◆男子プロゴルフツアー カシオ・ワールドオープン 第1日(25日、高知・Kochi黒潮CC=7335ヤード、パー72)

 今月のアジア・パシフィックアマチュア選手権で、日本男子3人目の優勝を果たした世界アマランク1位の中島啓太(日体大3年)が、同大会後日本ツアーに初出場した。2バーディー、1ボギーの71で1アンダーの47位で滑り出した。

 親交が深い賞金ランク3位の金谷拓実、19歳の久常涼と予選同組。アマチュア日本代表のころから面識があり、和やかな雰囲気の中で回った。「すごくいいペアリングで、楽しみながらゴルフができました」と感謝した。

 穏やかな晴天の下で10番から出て、13番でウェッジでの第2打をピン右下4Mにつけてバーディーを先行させた。7番のパー5は3オン1パットで伸ばした。8番で初ボギーもアンダーパーで初日を終えた。「100ヤード前後のちょっとしたコントロールショットはミスが多かった。当たらなかったですね。パットも、久しぶりにちゃんとした芝で打ったので距離感が合わせづらかったです」と振り返った。

 6日が最終日だったアジアアマは、世界アマランク1位の優勝候補筆頭で臨み、総合力の高さを見せつけて、プレーオフの末に見事に勝ち切った。10、11年の松山英樹、18年の金谷拓実に続き来年4月のマスターズ出場権をつかんだ。「今年の目標だったので、達成できて自信になりました」と胸を張った。

 8日に開催国のアラブ首長国連邦から帰国。自主隔離に入った。急性胃腸炎となり、飲食が3日間できず、体重は3・5キロ減り69キロまで落ちたという。隔離の明けた22日に新型コロナ予防のワクチン接種を受けた。

 23日は2週間ぶりにクラブを握り、18ホールの練習ラウンドを行った。開幕前日の24日は、体がだるくなって発熱の症状が見られたため、練習ラウンドをキャンセル。静養に努めたという。まだ体調もゴルフも完調ではないが21歳は「久しぶりでどんなミスが出るかわからないので、無理をしないようにプランだけ立てて。ミスの幅が大きいと思うので広い方、広い方へと攻めていって。体力はかなり落ちているので、明日もアンダーパーで回れたら良いです」と、冷静に足元をしっかりと見つめた。

 次週の最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(2日開幕・東京よみうりCC)にも出場予定。22年は、推薦出場が決まっている1月の米ツアー、ソニーオープン(13日開幕・米ハワイ州ワイアラエCC)から始動するという。

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