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ジャパンゴルフフェアで住友ゴム工業社のイベントに出席した中嶋常幸(右)と稲森佑貴
「ジャパンゴルフフェア2022」が13日、パシフィコ横浜で開かれ、日本男子ツアー通算48勝の中嶋常幸(静ヒルズCC)が同2勝の稲森佑貴(国際スポーツ振興協会)とともに、契約する住友ゴム工業社のイベントに出席した。
67歳のレジェンドは日本人3選手が出場するマスターズ(4月7日開幕、米オーガスタナショナルGC)に向けて展望を語った。
昨年大会を制し、史上4人目の大会連覇が懸かる松山英樹については、首から肩甲骨にかけての痛みで今週の大会直前に棄権したことを心配した。中嶋は「松山に関しては、(10日に)棄権して体調が心配。どこまで戻してくれるか。首とかは結構怖さが残る。休んだのは正解だった。マスターズまでにあと1試合くらい出ると思うけど、そこで万全な体に戻っていることを期待したい」と慎重に話した。
日本人アマとして3人目の大会出場を果たす中島啓太については「意外と面白い」と評価し「彼の気持ちの強さは魅力。英語圏でプレッシャーを感じないので、普段通りのゴルフができるのでは。オーガスタのコースは合うな、ここは好きだなって思った時に持ち味が出る」と分析した。
2度目出場の金谷拓実に関しても「(今は米ツアーで)壁に当たっているが、マスターズは別物。(コースに)戻ってきた時に1回目の経験が生きるんじゃないかな」と期待を寄せた。
中嶋自身のツアー出場は、2019年11月のダンロップフェニックスが最後となっているが、「もう試合の成績どうこう言える年齢、体ではない。それよりもゴルフでやり残したことがある。少しでも逸材の卵が見つかれば面白い」と、今後は子どもたちをゴルフに導く活動や、次世代を担う選手の発掘などに積極的に携わっていく構想を示した。