“経験者”鈴木愛が西郷真央の3週連続Vを阻止へ「ちょっとずつ優勝が近づいている」


18番で池のふちから第3打アプローチを寄せた鈴木愛。通算8アンダーで首位に立った

18番で池のふちから第3打アプローチを寄せた鈴木愛。通算8アンダーで首位に立った

◆女子プロゴルフツアー 報知新聞社特別協力 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 第2日(9日、埼玉・石坂GC=6475ヤード、パー72)

 2018年大会覇者の鈴木愛が67をマークし、通算8アンダーで単独トップに立った。3打差4位から出て6バーディー、1ボギーで回った。昨年までの兵庫から舞台を移して行われるが「いいイメージが出ている」と笑顔。4年ぶり大会制覇へ1打差の単独首位で最終日を迎える。「全体的に良かったなと思います。ショットの精度も上がってきて。この2年間自信がなかったけど、自信も出てきたかな」と笑顔がはじけた。

 17年、19年賞金女王に「自信」が戻った。1番で奥から下りの2メートル半を決め切りバーディーを奪取。17番パー5では2オンし、ピン手前12メートルからファーストパットで50センチに寄せ、楽々バーディーで伸ばした。18番は4メートルのシビアなパーパットを決めてホッと一息。ショットの復調に加えてパットの名手が、難しいグリーンを攻略した。

 世界ランク70位で出場権を持つ海外メジャー、全米オープン(米国)についても言及した。今季から賞金シードも総合的な活躍度を評価するメルセデス・ランクが採用されることもあり「海外メジャーはポイントが高いし、行ってもいいかな。(技術の)レベルも上がってきているので、自信も出てきているし」と出場の意向を明かした。続けて「あとは周りが『愛ちゃんは出ないよね』と言うから、逆に出たいなと思って(笑い)」。

 昨年7月の資生堂レディス以来のツアー通算18勝目を見つめる。10日の最終日は“桃子祭り”が話題だが、主役の座を譲る気は毛頭ない。「ちょっとずつ優勝が近づいている。ショットは距離感が大事になるが、パットは自信がある」。19年に3週連続優勝を挙げている鈴木が、5差13位から逆転を狙う西郷真央の「3週連続」を阻止する。

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