渋野日向子 半年ぶり国内参戦へ充電満喫「母のすき焼きがめちゃくちゃ心にしみた」


プロアマ戦でゲストの放ったナイスショットに声を上げて驚く渋野日向子(カメラ・今西 淳)

プロアマ戦でゲストの放ったナイスショットに声を上げて驚く渋野日向子(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス プロアマ(18日、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C=6713ヤード、パー72)

 女子プロゴルフツアーのブリヂストンレディスは19日から4日間、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C(6713ヤード、パー72)で行われる。今季日本初出場の渋野日向子(23)=サントリー=は18日、プロアマ戦で調整。公式会見では米ツアー今季序盤戦の戦いに手応えを示し、6月の次戦メジャー、全米女子オープン(2~5日)に向けて「自分のやりたいマネジメントができるかが大事」と、勢いをつける考えを示した。

 ゲストの好プレーに笑顔で拍手を送るなど、渋野は楽しそうに最終調整を完了した。「プロアマ戦の感じは良かった」。昨年11月の大王製紙エリエールレディス以来、半年ぶり国内参戦の理由を「いろんな選択肢がある中で、米国の結果、自分の体調を考え、この試合に出場するのがベストかな」と説明した。

 4月のメジャー、シェブロン選手権(4位)など今季米ツアー7戦でトップ10が3回。活躍度を反映するポイントで501ポイントを積み上げ、ランク23位で来季シード権を確実にした。「ハワイ(同月のロッテ選手権、2位)の風の中、上で戦えたのは自信になった」と手応えも。その後、カリフォルニアでの連戦(63位、予選落ち)で心身ともに疲弊したというが「気持ちもゴルフも(日本で)上げられたら」と前向きに語った。

 今週はコースで再会するプロ仲間から「お帰り~」と歓迎され、「すごく安心感がある」と“しぶこスマイル”が目立つ。今月初旬に帰国後は「実家(岡山)のワンちゃんに遊ばれていた。母のすき焼きがめちゃくちゃ(心に)しみた」とリフレッシュした。地元の練習場で調整しながら、米国での優勝争いで欲が出たことで生じた距離感のミスを反省。「マネジメントを考えて練習した」と振り返った。

 今回の国内スポット参戦を経て、大目標である全米女子オープンに臨む。「(メジャーに)良い状態で臨みたいので、この試合で4日間戦うことが重要。かなり難しいセッティングになっているので、自分のやりたいマネジメントができるか」と、距離の長いコースで“直ドラ”も示唆するなど攻め方にこだわる。米本格参戦前とは「気持ち的に違う」と、異国の地で自らのゴルフの方向性に自信を深めた。注目の中、今大会を米ツアー席巻への足掛かりとする。(岩原 正幸)

 ◆しぶこに聞く

 ―米ツアーでスイングに手応えも。

 「振れるようになった。もっと再現性を高くできるように」

 ―今季悔しかったこと。

 「悔しいのはロッテよりシェブロン(第3日に失速)。空回りした」

 ―うれしかったこと。

 「新しいスーツケースを(4月に)買った」

 ―食事の面は。

 「マネジャーさんが日本食スーパーに買いだしをしてくれて、日本食をほぼ食べているので、苦労はない」

 ―英語の方は。

 「全然。知っている単語を言いまくる。韓国の選手と仲良くなり韓国語を少し覚えた。「お疲れ様でしたが『スゴハショスムニダ』です」

 ―体を絞ったか。

 「そんなに体重は変わらない。トレーニングは向こう(米国)でもやっていて、(パワーダウンせず)距離は落ちていない」

 ―日本でやりたかったこと。

 「ミスタードーナツが抹茶フェアをやっていて、食べました(笑い)」

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