◆日本アマチュアゴルフ選手権最終日(1日、広島・広島CC八本松C=7229ヤード、パー72)
60人が出場して最終ラウンドが行われ、20歳の岡田晃平(東北福祉大3年)が通算15アンダーで逆転優勝を飾った。2打差の2位で出て、7バーディー、2ボギーの67と伸ばして、1打差で競り勝った。「まだ実感はないです。僕が優勝していいのか…。(優勝争いは同じ大学の)ナショナルチームにいる先輩もいますし、そういう中に割って入って勝てたのは、すごくうれしいです」と誇らしげにトロフィーを掲げた。
14番までに6バーディーで猛追。15番でOBがあって、ボギー。難関ホールの17番もボギーとしたが、上がりの18番パー4。127ヤードの第2打を52度ウェッジでピンそば約3メートルのバーディー好機につけた。「緊張と暑さでラインを読めなかった」というが、フックラインを決めて勝利をつかんだ。「結構、追いかけるのが好きなタイプ。(最終日は)ガツガツ行こう、バーディーを取れるところは絶対に取ろうと、キャディーと話して決めて、18ホールを回りました」と笑顔を見せた。
岡田は高知出身で、明徳義塾高から東北福祉大に進学した。昨年のマスターズで日本男子初のメジャー制覇を成し遂げた松山英樹とは同じ高校、大学で、先輩の大きな背中を追ってきた。松山と対面した際には「体の大きさとか、技術面とか。風格というか、オーラというか。他の選手にないものを持っているのが松山さんだなと思っています」と目を輝かせて語る。
現在、大学3年生だが、来年には日本ツアーの出場権を懸けた予選会に参加し、プロ転向を見据えている。アマ日本一になった有望株は、将来の目標について「日本でしっかり活躍して賞金王を取った後、アメリカやヨーロピアンツアーに出て世界を知りたいな。その中で、松山選手であったり、中島啓太選手であったり、すごく良いプレーヤーが日本にもたくさんいるので、そういう選手に負けないように頑張っていきたいです」と思い描いた。
首位で出た古川龍之介(日大4年)が70で回り、14アンダーで1打差2位。6月の国内男子下部のABEMAツアー、ジャパンクリエイトチャレンジで、アマチュアで5人目の優勝を飾った蝉川泰果(せみかわ・たいが、東北福祉大4年)が68の12アンダーで3打差の3位に入った。
出利葉(いでりは)太一郎(日大3年)が10アンダーで4位。福住修(専大2年)、16歳の本大志(目黒日大高2年)の2人が9アンダーで5位となった。