原英莉花、地元横浜で今季初優勝だ…67で39位から首位と2差9位


第2日、8番でグリーンでラインを読む原英莉花(カメラ・堺 恒志)

第2日、8番でグリーンでラインを読む原英莉花(カメラ・堺 恒志)

 39位から出た通算4勝の原英莉花(23)=NIPPON EXPRESSホールディングス=が6バーディー、1ボギーの67で通算6アンダーに伸ばし、首位と2打差9位に浮上した。今季はポイントランクで66位と不調が続くが、地元・横浜で大声援を力に変え、昨年11月の大王製紙エリエールレディス以来の優勝を狙う。吉田優利(22)=エプソン=ら3人が8アンダーで首位に浮上した。

 酷暑の中、原が思い切りの良いゴルフで地元の観客を“熱く”した。開始の10番で7メートルのバーディー。13番で2オンして伸ばすと、後半の6番は17メートルを沈めてみせた。フェアウェーを外したのは2回だけ。「セカンドショットでピンを狙うことができ、危なげなかった」。今季ベストタイの67で、首位と2打差にチャージした。

 今季はトップ10が1度あるが、予選落ち5回でポイントランクは66位。5月頃に「早く結果を残したい気持ちを捨てた」と、心境の変化があったという。今は「アドレスした時にネガティブにならず、しっかり振るように」と意識。腰の不安があったオフとは違い、状態は良く「日々の積み重ねで、成長を感じている」と強調した。

 他競技に触れ、初心を思い出した。「野球(のニュース)やボクシング。命を削って戦う選手を見て、私は何やってんだって」。6月19日には格闘技「THE MATCH」の那須川天心―武尊(たける)戦を有料放送で観戦し「みんなの注目に応える。同じスポーツ選手なんだと感激した」と刺激を受けた。今季初勝利へ「決勝(ラウンド)見に行くね、って言ってくださる方もいる。良いプレーで盛り上げたい」と意欲を見せた。(岩原 正幸)

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