メジャーごとにステップアップする西郷真央選手の吸収力に驚き 全英も期待…諸見里しのぶさん


西郷真央

西郷真央

◆米女子プロゴルフツアー ▽今季メジャー第4戦 エビアン選手権 最終日(24日、フランス・エビアンリゾートGC=6527ヤード、パー71)

 西郷真央(島津製作所)が9バーディー、2ボギーのベストスコア64をマークし、通算15アンダー。メジャー自己最高順位となる2打差3位で終えた。ブルック・ヘンダーソン(カナダ)が71で回り、17アンダーでメジャー2勝目を挙げた。日本ツアー通算9勝の諸見里しのぶさんが西郷のプレーを分析した。

 日本勢は4選手ともに最終日に伸ばしました。中でも7アンダーで追い上げ、大健闘した西郷選手は持ち前のショット力でピンを果敢に攻めた一日でした。海外で経験してショットに磨きがかかり、さらにパッティングでも勝負強さを見せてくれました。

 全米女子プロ(6月)では重心の位置が少しかかと寄りになることがあり、ボールとの距離が微妙に離れ、その分、手の動きが強く見える時がありました。今回は重心がとてもいい位置にあり、ボールとの距離もマッチ。下半身が微動だにせず、上体の力も抜け、からだ全体でストロークしていたように見えます。

 あと一歩で届かなかったという思いと、最終日に上位に食い込んだ達成感があったのではないでしょうか。メジャー大会ごとにステップアップする高い吸収力に驚かされます。全英は地形、天候、風の影響と自然の難しさがあります。今回大きな自信を得たと思いますので、次も期待したいです。(女子プロゴルファー)

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