注意処分の大西葵「自分にも責任がある」 帯同キャディーには「(同組選手らに)謝ってほしい」…6月にトラブル


会見の場に向かう大西葵(カメラ・谷口 健二)

会見の場に向かう大西葵(カメラ・谷口 健二)

 6月のツアー、アース・モンダミンカップでキャディーとのトラブルにより、今月25日に日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)から帯同キャディーとともに注意処分を受けた大西葵(YKK AP)が27日、楽天レディースが行われる兵庫県内の会場で報道陣の取材に対応した。

 大西は「協会の処分を聞いて、私はあのキャディー(大江順一氏)を連れて行った側なので、同伴競技者の方にも迷惑をかけて申し訳なかった」と謝罪した。その上で「処分に対してどうこう言う立場ではないので、仕方ない」と神妙な表情で話した。

 JLPGAは同伴競技者を含めた関係者から事情聴取して審議。アース・モンダミンカップ初日の17、18番で大江キャディーが同伴競技者とそのキャディーに舌打ち、大きな声を発するなど配慮を欠いた言動があったと認定された。キャディーの行為が規則違反と判断。協会のルールでは帯同キャディーについての責任は選手も負うことになっている。

 大西は「お世話になってる方には結果で恩返ししたい。頑張っていきたい」と気持ちを切り替えるように話した。選手にはキャディーを雇う立場としての責任も生じることから「(今回のようなことは)今までにないこと。今までは『お願いします』『いいよー』だったのが、今後は最初にこういうことは気を付けてとお願いしないと。自分にも責任があると自覚は持たないといけない」とした。

 大江氏とはその後、会話は「していない」と言い、「もちろん私の責任ですけど、(同伴競技者とそのキャディーに)怖い思いをさせて、いきなり怒鳴ったりとかしたことに関しては同組の選手やキャディーさんに謝ってほしい」と訴えた。

 この日対応したJLPGAでトーナメント事業部担当の寺沢範美副会長は「今回、認定をしたところでは当該選手の帯同キャディーが舌打ちをしたり大きな声を発して、配慮のない行為をしたということです」と説明。「選手、帯同キャディーとも真摯に反省をしている」とした。今後は再発防止策として選手、キャディー向けの講習会を開く。選手向けには、専門家から雇用主としての心構えを、キャディー向けには、マナー、言葉づかい等を教習する機会を協会として検討しているという。

 17番ホールで大西が第2打をミスショット後、同伴競技者のキャディーが大西のバッグを3打目の地点まで運んだ件についての“真相”は明らかにされなかった。同副会長は「(ヒアリングをして)慎重に審議をした結果。17、18番で帯同キャディーが大声を出したり配慮を欠いた行為があったという事実を認定したということ」と話すにとどめた。

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