古江彩佳が2位発進 時差ボケ「大丈夫」 序盤からベタピンで魅了


2番、ティーショットを放つ古江彩佳(カメラ・小泉 洋樹)

2番、ティーショットを放つ古江彩佳(カメラ・小泉 洋樹)

◆女子プロゴルフツアー ▽富士通レディース 第1日(14日、千葉・東急セブンハンドレッドC西C=6689ヤード、パー72)

 日米ツアー通算8勝で、大会主催の富士通所属のホステスプロ・古江彩佳が6バーディー、ボギーなしの66をマークし、6アンダーで首位の西郷真央と1打差の2位と好発進を決めた。「風もあった中でノーボギーで回れたので、結構いい方かな」と自らに及第点を与えた。

 いきなりファンをうならせた。今季から米女子ツアーを主戦場とし、7月のスコットランド・オープンで同ツアー初V後、国内がい旋試合。多くのギャラリーがスタート前の練習場から、その一打に熱視線を送った。注目の中、1番で残り109ヤードの第3打を50度ウェッジでピン左奥1メートルにピタリ。2番は138ヤードから8アイアンでベタピン。「オー!」と観客を沸かせ、連続バーディーで滑り出した。「気合十分でできた」と納得の表情で振り返った。

 バックナインも勢いは止まらない。12番では残り153ヤードから7アイアンでピンを攻め、10センチにつける圧巻のショット。ホール間で「ナイスバーディー」とファンから声をかけられ、「あ~、日本だな、なつかしいな」とかみ締めながら回った。前半と後半で3つずつスコアを伸ばした。

 前週の米女子ツアーから11日朝4時に帰国し、7月上旬のニッポンハムレディス(26位)以来、約3か月ぶりの国内ツアー出場に備えた。開幕前日の13日はまだ時差ボケが残っており「準備しなければならない中で眠かった。でも我慢しながら用意しました」と明かす。それでも前日の夜は「しっかりと起きることなく眠れたので体調は大丈夫です」とたくましかった。

 アマチュア優勝した2019年、昨年に続く大会3勝目を狙う。所属先が主催する大会で「頑張りたい気持ちが背中を押します。『ガンバレ~』という気持ちでやっています」と気合が入る22歳が頂点に狙いを定めた。

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