馬場咲希、自己最高発進…初1ケタ8位&初アンダーパー68「いいゴルフできた」


10番、大勢のギャラリーの前でティーショットを放つ馬場咲希 (カメラ・小泉 洋樹)

10番、大勢のギャラリーの前でティーショットを放つ馬場咲希 (カメラ・小泉 洋樹)

◆女子プロゴルフツアー ▽富士通レディース 第1日(14日、千葉・東急セブンハンドレッドC西C=6689ヤード、パー72)

 アマチュアの馬場咲希(17)=代々木高2年=が、ツアーで自身初の1ケタ順位となる3打差8位の好発進を決めた。4バーディー、ボギーなしの4アンダーをマーク。日米両ツアー6戦目で自身初となる初日アンダーパーの68で回った。前日(13日)にパターのシャフトを1インチ切る調整が功を奏した。2019年大会を制した古江彩佳(22)=富士通=以来、ツアー8人目のアマVに挑む。西郷真央(21)=島津製作所=が7アンダーで単独首位。

 18番で、馬場はこの日最後の一打となった2メートルの下りのパーパットを慎重に決め切った。ツアー5戦目で自身初のノーボギーのラウンドに笑みがこぼれ、「目標がノーボギーだったので達成できて良かった。いいゴルフができた」。日米両ツアー6戦目で、初日では自己最少スコアの68で、8位と快調に滑り出した。

 11位だった前回のツアー、日本女子オープンで課題に挙げたパットを調整した。「(球が)右に出てしまう時は(打つ時に)短く握る」ともがいていた。その姿を見ていた父・哲也さんとも話し「それだったら短くしてみる?」と異例の策を試した。開幕前日に思い切ってパターのシャフトを1インチカット。ぶっつけで挑んだが、功を奏し、3番で3メートルを沈めて初バーディー。6番は3メートル半のシビアなパーパットを決め切り、この日最大のピンチをしのいだ。「入れたいパットは、全部思ったところに打てた」とうなずいた。

 8月の全米女子アマV後、注目を集める中、大会2勝の古江らと回り、多くの観客を引き連れた。7番パー5ではショットで見せ場。3ユーティリティーを振り切り、目前の木を越えてピン手前1メートルに2オンさせた。バーディーとし「実はピン左を狙っていたのが、右に行ってついた。ラッキー」と首をすくめたが、観客をうならせる一打だった。

 憧れの先輩から刺激を得た。馬場が将来的に夢見る、米女子ツアーを主戦場とする古江と同組。「66」の圧巻のプレーを間近で見せられた。会話はあまりできなかったが、「攻めていたし、入れたいパットは全部入れて、ショットもパットも精度が高い」としびれた。

 首位とは3打差。19年大会を制した古江に続く史上8人目のアマチュア優勝も見える好位置だ。「明日もトッププロと回れるので、ついていきたい」と闘志。最近、身長も「2ミリ」伸びたという成長著しい17歳が、上位争いに食らいつく。(宮下 京香)

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