前年覇者の西郷真央(21)=島津製作所=が4バーディー、1ボギーの69で回り、首位と2打差の12位と、まずまずのスタートを切った。昨季は開幕から10試合で5勝を挙げるもシーズン終盤は一転、絶不調に陥っていたが、師匠の尾崎将司(76)の助言で復活の兆しを見せた。昨季、メジャーを含む2勝を挙げた川崎春花(19)=村田製作所=ら5人が67で首位に並ぶ。
1年前の今頃、ツアーで圧倒的な強さを誇っていた西郷が、復活への一歩を踏み出した。7番でボギーが先行したが、続く8番パー5で残り225ヤードから5ウッドで2オンに成功し、バーディー。後半は3バーディーを重ね、69で初日を終えた。「久々の60台です」。国内では、昨年11月の大王製紙エリエールレディス第1R以来、12Rぶり。オフを含めて約4か月ぶりの60台にホッとした表情を見せた。
昨季、開幕戦で初優勝を飾ると、5月のブリヂストンレディスまで10試合で5勝を挙げた。しかし、シーズン終盤、ドライバーショットが大きく曲がり、絶不調に。最終戦のツアー選手権リコーカップでは通算35オーバー。“ブービー”と24打差の最下位に終わった。
再起を支えたのは、男子ツアー歴代最多94勝の師匠・尾崎将司だった。「『ダイナミックにやってこい』と言われました。振り切った方が曲がらない」と手応え。自分を取り戻す戦いはこれからが本番だ。(竹内 達朗)