鈴木愛 初の4日間大会での完全Vに王手「あと一日、このゴルフを続けていくだけ」


11番でバーディーを奪い笑顔を見せる鈴木愛(カメラ・今西 淳)

11番でバーディーを奪い笑顔を見せる鈴木愛(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 明治安田レディス 第3日(9日、高知・土佐CC=6273ヤード、パー72)

 ツアー通算18勝の鈴木愛(29)=セールスフォース=が6バーディー、1ボギーとこの日ベスト67で回り、通算14アンダーで単独首位を守った。強風の中でも、3日間のパーオン率はトップの81・48%とショットが安定。オフに体力を強化し、自身初の4日間大会での完全Vに王手をかけた。小祝さくら(25)=ニトリ=が4打差の2位で続いた。

 落ち着いていた。最終18番のボギーで2位・小祝と4打差となったが、鈴木は「逆に気が引き締まった」と揺るがなかった。連続バーディー発進でペースをつかみ67でホールアウトし、初めて4日間大会の完全優勝に王手をかけた。これまで18勝中12勝が逃げ切り(タイ含む)で、得意のパターンに持ち込んだ。

 徳島出身で、四国のファンから「ナイスバーディー」の声援を受けた。出場9回で、19年のVを含む2位2回(ともにプレーオフ負け)と好相性の大会。昨年12月は「今までは嫌々だった」という体力トレーニングを1日3時間、週4~5日敢行した。「やるからには一番になりたい」。下半身と体幹を鍛え、アップダウンのあるコースにも「疲れはない」と効果を感じる。

 1月末からの米アリゾナ州での合宿でスイングを固めた。「(賞金女王時の)17、19年と全然違う」と右への大きな動きをよりコンパクトに。「あと一日、このゴルフを続けていくだけ」。昨年8月以来の優勝へ死角は見当たらない。(岩原 正幸)

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