◆女子プロゴルフツアー Vポイント×ENEOS 第2日(16日、鹿児島・鹿児島高牧CC=6456ヤード、パー72)
9位から出たツアー通算9勝の小祝さくら(25)=ニトリ=が4バーディー、ボギーなしの68で回り、通算7アンダーとして3人が並ぶ首位に浮上した。前週、完全優勝した鈴木愛(29)=セールスフォース=、初優勝を目指す竹田麗央(りお、20)=ヤマエグループHD=も首位。異例の2週連続で最終日最終組が同じ顔ぶれとなり、21年大会覇者の小祝は6打差2位に敗れた前週のリベンジを誓った。
第2日を終えて鈴木、小祝、竹田の3人が首位タイで最終日へ。2週連続で最終日最終組が同じ顔ぶれになるのは、詳細な記録が残る2002年以降でツアー初の出来事となった。
小祝は11番から3連続バーディーを奪い、17番ではチップインバーディー。初日の9位から68で10勝目に王手を掛けた。前週は鈴木に一時2打差に詰め寄るも、6打差の独走Vを許しており「早速きたという感じ。(先週の)悔しさはあるが、今週はリベンジできるように」と言葉に力を込めた。
一方、迎え撃つ通算19勝で賞金女王2度の鈴木は「絶対に負けたくない。今週は大したことないと思われるのも嫌。調子の良い時に優勝を取りたい」と年下の小祝、竹田に対し、一歩も引かぬ構えを見せた。3打差以内に15人がひしめく大混戦。悪天候が予想される最終日の結末はいかに。
(岩原 正幸)