中島啓太「緊張する…」5日巨人戦“登板” 菅野が祝福「最高の形で始球式ができるね」


インドから帰国した中島啓太(カメラ・高木 恵)

インドから帰国した中島啓太(カメラ・高木 恵)

 男子ゴルフの欧州ツアー、ヒーロー・インド・オープンで日本勢5人目の同ツアー制覇を果たした昨季日本ツアー賞金王の中島啓太(フリー)が1日、インドから成田空港に帰国した。5日の巨人―DeNA戦(東京ドーム)で始球式を務めることが巨人から発表になり、凱旋投球へ胸を高鳴らせた。

 中島は幼い頃から大の巨人ファンで、始球式に登板することが夢の一つだった。憧れの舞台を4日後に控えたこの日、今季から主戦場とする欧州ツアーから勝者として一時帰国した。年末年始は菅野智之投手らとハワイで2週間合同トレーニングを行い「結果を出すことが恩返しになる」と意気込んでいた23歳は、参戦6戦目のスピードVを達成した。

 初優勝を飾った3月31日の夜、菅野から祝福のラインが届いた。「最高の形で始球式ができるね。来週会えるのを楽しみにしています」。中島は何度も読み返し、喜びに浸った。「ハワイ合宿の成果が出ました。本当にありがとうございました」。感謝を込めて返信した。

 試合後に空港に直行し、帰国の途に就いた。しかし機内で爆睡とはならず、ひたすらゴルフのことを思い続けた。「なんで優勝できたんだろうって、ずっと考えながら来たんだけど、結局答えが出なくて」と苦笑い。そんな中島は取材後、突然シャドーピッチングを始めた。「緊張する…。今は頭の中は始球式でいっぱいです」。腕を大きく振りながら、空港を後にした。

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