大会最多6勝目を狙うタイガー・ウッズは暫定17位スタート 23ホールを戦う第2日が偉業達成へのポイント


◆米男子プロゴルフツアー メジャー初戦 マスターズ 第1日(11日、米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7555ヤード、パー72)

 【オーガスタ(米ジョージア州)11日】89人が出場。悪天候の影響でスタート時間が2時間30分遅れ、27人が日没のため、ホールアウトできなかった。第1ラウンドの未消化分と第2ラウンドは、12日に行われる。

 大会歴代2位の5勝を誇る48歳のタイガー・ウッズ(米国)は13番まで消化し、2バーディー、1ボギーの暫定17位と、まずまずのスタートを切った。7アンダーで暫定首位のブライソン・デシャンボー(米国)とは6打差がある中、第2日以降、「帝王」ジャック・ニクラウス(米国)に並ぶ大会最多の6勝目を目指す。

 やはり、スーパースターだ。1番パー4。ウッズはフェアウェーから残り170ヤードの第2打をピン右3メートルへ。しっかり沈めてバーディー発進すると、大歓声が沸き起こった。右手を軽く挙げて応える姿は、全盛期と変わらない貫禄があった。

 21年2月の自動車事故で右脚に重傷を負ったウッズは、復帰戦となった22年のマスターズで47位。昨年大会は足底筋膜炎の悪化を理由に最終日の競技開始前に棄権し、直後に右足首の手術を受けた。その後は足首の手術を受けたが「まだ毎日痛む」という。それでも、9日の公式会見では「全てがうまくかみあえば、もう一度優勝できると思う」と大会6勝目へ強い意欲を示した。

 1995年のデビューから、今年で25度目の出場となる。「もう29年もここでプレーしている。プロとして初めてのメジャーをここで優勝できたことは私の人生の一部。(97年の)初優勝は父と抱き合い、(2019年の)5度目の勝利では息子と抱き合えた。このトーナメントは私の人生と家族にとって、とても意味のあるもの」。マスターズへの思いは強い。

 故障をかかえる48歳にとって、第1ラウンドの未消化分5ホールと第2ラウンド18ホールの計23ホールをプレーする第2日がポイントとなる。ウッズは、偉業達成に向けて、長い一日を戦う。

 2021年大会覇者で13度目出場の松山英樹(LEXUS)は1バーディー、5ボギーで76。4オーバーで暫定75位と出遅れた。

 特別招待選手として初出場の久常涼(SBSホールディングス)は1バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの78で6オーバーの暫定85位でホールアウトした。

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