35位→3打差2位へ猛追!完全復調の鈴木愛“女王様”の一面「2週連続で勝たせるのは面白くない」


3番、ティーショットを放つ鈴木愛(カメラ・今西 淳)

3番、ティーショットを放つ鈴木愛(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー フジサンケイレディス 第2日(20日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6494ヤード、パー71)

 35位からスタートした鈴木愛(セールスフォース)が6バーディー、ボギーなしのベストスコア65で回り、通算5アンダーで首位と3打差の2位に急浮上した。ツアー通算20勝を誇る29歳は、初Vから2週連続で優勝を目指す首位の竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=を止める気概を見せた。悲願の初優勝を狙う野沢真央(27)=愛知製鋼=も、2位につけている。

 17、19年賞金女王の鈴木はトッププロらしい実力とメンタルを見せつけた。難関の最終18番パー4で残り155ヤードの第2打を8アイアンで4メートルにつけてバーディー締め。35位から2位へ猛追した。最終日は最終組で2戦連続で優勝を目指す竹田との直接対決となる。

 「同じ選手に2週連続で勝たせるのは面白くない」と笑顔で話した。鈴木自身が今季、明治安田レディスとVポイントENEOSで2週連続Vを果たしており、19年には2週連続と3週連続の優勝も飾っているが、自分以外の連勝は「面白くない」と発言できるのは、まさに“女王様”らしい。

 19年に2度目の賞金女王となった後、年間ランキングでトップ10入りを逃してきたが、今季はポイントランク1位と完全復調。鈴木VS竹田は、今季の年間女王争いを左右する戦いとなる。(竹内 達朗)

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