上田桃子、幸運のイーグルで首位と1打差好発進…最終日母の日にV贈る「良いプレーを見せて喜んでもらえるように」


4番、ティーショットを放つ上田桃子(カメラ・渡辺 了文)

4番、ティーショットを放つ上田桃子(カメラ・渡辺 了文)

◆女子プロゴルフツアー RKB×三井松島レディス 第1日(10日、福岡CC和白C=6305ヤード、パー72)

 通算17勝の上田桃子(37)=ZOZO=が1イーグル、3バーディー、1ボギーの68で回り、4アンダーで首位と1打差4位と好発進した。前半9番パー4でショットインイーグルをマーク。打ち上げの同ホールでのイーグルは大会史上2人目、日本人では初めて。ベテランが勢いに乗り12日の「母の日V」を目指す。小祝さくら(26)=ニトリ=、鈴木愛(30)=セールスフォース=らが67で首位。

 9番パー4。セカンド地点から、上田の視界にはピンの上部とフラッグしか見えない状況だ。グリーンとの高低差は15メートル以上あり、もちろんカップは見えていない。「前方にディボットがあり、その左右に(ショットが)行けばいいかな」。山なりの打球はピン手前6、7ヤードで落ち、転がってカップイン。上田は観客の歓声でイーグルに気づき、遠慮がちにキャディーとハイタッチを交わした。

 「見えなかったので複雑な気持ち。ラッキーって感じ」。この日は5番目の難易度で、通常約3メートルの高さのピンを選手が確認できるように長くしている異例のホールでもある。福岡CC和白C開催の12年以降、9番のイーグルは同年2Rの辛ヒョン周(シン・ヒョンジュ、韓国)以来2人目となった。

 前週は4戦ぶりに予選を通過し36位。「やっていることが少しずつできてきている」。最終日(12日)は母の日でもあり、18ホールついて応援する母・八重子さん(74)への思いも語った。「良いプレーを見せて喜んでもらえるように」。この日の“幸運”を2年ぶりVにつなげる。(岩原 正幸)

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