全米プロ選手権第2Rスタート前に世界ランク1位の名手シェフラー(米国)がまさかの逮捕 それでもバーディー発進


◆米男子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米プロ選手権 第2日(17日、バルハラGC=7609ヤード、パー71)

 第2ラウンドが会場近くでの交通死亡事故発生のため、スタート開始が1時間20分遅れた。大会主催者が発表した。午前5時ころにシャトルバスが成人男性と衝突した事故に関連して、4月のマスターズ王者で世界ランク1位のスコッティ・シェフラー(米国)が、警察の指示に従わなかったとして逮捕される衝撃的なアクシデントが発生した。

 スポーツ専門局ESPN電子版など複数の米メディアが報じたところによると、シェフラーは午前8時48分のスタートに合わせて会場へと車で向かっていた。車に乗っていたシェフラーは警察に「止まれ」と呼び止められた際、20メートルほど走行を続けた。そのためコースの入り口に車を止めた後、警察に拘束されたという。

 午前7時過ぎに警察官に車から引きずり出され、すぐに拘束された。22年&24年のマスターズ王者が手錠をかけられ、両脇を警察官に抱えられてパトカーに連行される衝撃的な動画がSNSにアップされた。その後、シェフラーは釈放され、コースに到着した。

 事故の影響でスタート時間は1時間20分遅れとなっており、午前11時8分にシェフラーはティーオフ。その前に、自身のインスタグラムのストーリー機能で「今朝、私は警察の指示に従って進んでいた。混沌とした状況の中で誤解があった。私は警察のどの指示にも逆らうつもりも、無視するつもりもなかった。今日のゴルフに集中したい」などと声明をつづった。その言葉通り、出だしの10番パー5でバーディー発進し、2つスコアを伸ばして前半を折り返すなど、さすがの精神的な強さを見せている。

 今季4勝と絶好調なシェフラー。今月8日に第一子の長男が誕生してパパとなって迎えた初戦の今大会も優勝候補に挙げられ、初日は4アンダー、67で回って首位と5打差の12位で発進していた。

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